燃料コックでもひと手間

さて,タンクも出来たことですし,火入れといきたいところなんですが,ここでタンクの下回り部品をそろえなければいけません.今回は以前入手したコックやセンサーを取り付けようと考えていたのですが,これが結構ひどい有様だったので,ここでもすったもんだがあったのでした.

以前入手したものというのがタンクのまんま放置されていたものでして,このタンクが明らかに中からさらさらと音が聞こえるもので,下回りからのガソリン漏れの跡がありました.他の外装と一緒に購入したものであり,これはもう使わないと心に決めていたのですが,下回りの部品にはまだ命が宿っているということで期待を寄せていたのです.しかし案の定センサーについては錆が蔓延していて使用不可.これはほかにも手持ちがあったのでこれを使って対応.一方のコックですが,引っ張って取り出したはいいですが,写真のような有様.これは使うべきかどうか...悩んだ挙句とりあえず使ってみることにしました.まあパッキン類は新品を購入して入れ替えればよいでしょうし,内部も洗浄すればなんとか使えるでしょう.

で,写真からも見てわかるとおり,このストレーナーの状況が特にひどいのです.ストレーナは薄いメッシュが張ってあるような状況で,ごしごしはこすれません.したがってまず超音波洗浄を試してみました.で,うちの超音波洗浄器はとても小さいので,このストレーナが全部収まらないし,斜めに入れて,向きを入れ替え入れ替えやっているとアルコールの量は多い上に時間ばっかりかかって一向にタールが取りきれません.約30分を費やしましたが,ここで,何か良いもんないかしら?と家の中を捜索.すると!いいもん見つけた〜.パイプユニッシュ.これなら短時間では樹脂を冒さないし,ジェル状になっていてストレーナに絡みつくように処理が進むのでは?ということで早速実行.

一応ステンレスボウルにストレーナとその中のパイプを入れ,パイプユニッシュを少々.全部が漬かるようにしたら,ボウルをゆらゆらと揺らします.すると!なんとパイプユニッシュが泡を発生させながら見る見る茶色に変色していくではないですか.ここで取り出してはあわてるコジキは...という結果になるでしょうから多少変なにおいがしますがひたすら我慢してゆらゆらを繰り返します.(みなさんはちゃんと換気してくださいね〜)

約10分程度ゆらゆらしたでしょうか?満を持してボウルに水を注いでゆき,ストレーナーについたパイプユニッシュを洗い流します.パイプユニッシュだとこういったところはちゃんと洗面台に流してしまっても大丈夫なところがいいですね.ほんと.さて出てきたストレーナーは多少茶色のくすみは残りましたが,こびりついていたタールなどはしっかりと落ちきっていてなんと輝かしいことか!う〜む,これは少し病みつきになってしまうかも?

ということでストレーナーの救出については一件落着.あとはコック本体ですが,これも結構な汚れ.ついでにパイプユニッシュにかけておきます.こちらは内側のなんかへんなものが固まって出てきたりしていましたが,なんとか見える範囲は美しく仕上がりました.あとは新しいパッキンを取り付けて,少しオイルを塗ってネジを締めこむだけ.ということで,なんとかコックが救出できたの巻でした.

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