さっそく組立て(その2)

さて,リア周りをつけていきましょう.ホイールごとの装着なので,結構リンクの部分を組み上げるのが面倒そうですが,薄めの算木をいっぱい用意しておいてタイヤの下に入れて高さを調節しながらリンクの穴をあわせていく作戦です.まずフレームにスイングアームシャフトを先端だけ突っ込んでおきます.そしてホイールを右手で抱えながら左手でスイングアームの先端をフレームのアクスルの穴にあわせていきます.位置があったらタイヤから手を離してすかさずシャフトを押し込みます.ここらへんは何度かやっている作業なので,一回で終了.ちょっと物足りない感じ.

あとはリアサスを持ってきて,下側から差込み,タイヤの下に算木をかませてリンクの穴位置を調整していきます.前回は2人作業だったので,ここらへんはスイングアームを持ち上げてもらいながらやったんですが,今回は今までの作業で得られたノウハウを一工夫してリンクを留めていきます.一応今回はこのリンクはグリスアップできましたが,他のリンク部はグリスアップできていませんので,後で音がしたり,動きが悪かったりしたらまたばらしてグリスアップしましょう.

あとはシートフレームをつけたり,フェンダーをくっつけたり,ハンドルをくっつけたりします.そういえば,分解のときにネジが外れなかったトップブリッジですが,再び車体にくっつけてCRCを吹き込みながらネジを徐々に廻していったところネジは取れました.でも一応をのネジ穴は怪しいので手持ちのトップブリッジに入れ替えて装着しました.まあ初期型用のトップブリッジは2−3本あるのでこんな流用もあっていいわけですね.

ちなみにハンドルは北米仕様の癖にGPZ750Rと同じものが付いていました.アップハンドルにしたくないけど,それに似たポジションが欲しい私には好都合.ちゅーか今までの車体は全てこのポジションで作っているのがちょっと頭が固いというか,なんちゅうーか...

と感慨にふけっているとかみさんが買い物から帰ってきました.排気ガスを浴びながら車が近づいてくるのを見ていると,近すぎるやろ〜!めちゃくちゃ車を寄せてしまったので,メインスタンドがおろせないでしょ!これじゃあ.

ということで,ステッププレートも結構邪魔になるのでつけようかな〜と思って右は問題なく装着,さて左を...と思って取り付けてみたところ問題発生.

ステッププレートに下側を留めるフレーム側のステーがなんだか分厚いのです.そういえばこのフレームはフロントに倒立が入っていたことから考えても,相当なカスタムが施されていたことが推測できます.ニンジャの場合,ステップ周りのカスタムではステッププレートごとの交換をするにあたり,フレームの取り付け部との間にスペーサーを入れないとつけられないものもあって,強度を確保するためフレームに板を溶接して対応するケースもあるとどこかのwebか雑誌で見たことがあります.これがそうなのか〜.これは面倒なことになりました.当初ステッププレートの裏を削って対応しようかとも考えましたが,この面は左エキパイのステーもかねているので結局一部は削らなくてはいけません.こうなったら全面をグラインダーで削るしか有りません.もう真冬の暮れかかった中,騒音を立ててフレームを削るのは気が引けます.しかも組み付けたパーツもありますので,これをどうやって削るか悩んだんですが,結局その日が土曜日だったので次の日の午前に作業することにしました.

さて,次の朝ですが,結局組み付けたパーツはそのまま作業することにしました.静かな日曜日の午前のひととき,ディスクグラインダーの音が響き渡ります.切断用の砥石ではなく側面削り専用の砥石を使ったんですが,これが結構な音を発するので,連続ではなく,少しずつステッププレートをあわせながらの作業です.

ここで大アクシデント発生.部品を外さず,もちろんサイドスタンドなんかも付いたままなんですが,サイドスタンドに飛んだ火花が私の顔に向かって飛んできたのです.まあ,飛んできたこと自体は今までの作業でも今回もいっぱい飛んでくるので全然気にはならないんですが,その火花が私の眉毛にあたって,めがねのレンズの内側に入ってしまったのです.通常めがねに火花が当たってもすぐに跳ね返るのでそんなにダメージはないんですが,内側に入ってしまうとこれは問題です.火花がレンズに乗っかったとたん,そこからじわじわと煙が立ち上がって,その鉄粉の周辺が溶けてきたではないですか!

ぬぉ〜!一枚17000円もする高屈折率非球面,マルチコートレンズなのに〜!しかも,眼球のまん前なので,とにかく見づらいことこの上なし.ということでこのメガネは残念ながらオシャカ.思ったよりも高い買い物になってしまったフレームだな〜と感じつつ作業そのものは終了.温度が下がったら,周辺を適当にマスキングして,つや消しブラックを塗って乾かしておきます.1週間おいてステッププレートをつけて車体の概ねの組立ては終了でございます. 結局そこらへんのダメ工事もあわせて足掛け2週間かかってしまいまして,作業時間の新記録も何もあったもんじゃないのです.ほんとトホホホ.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT