手間ばっかり掛かるタンク(その1)

タンクについては穴あきタンクが複数あってグルニエや棚を占拠していますが,今回穴のリペアからはやりたくないので錆なしタンクを入手しました.ものはA6以前のもので,黒にペイントされているもの.サーキット走行用の車体に使われていたようで,右のロゴ下あたりがベッコリ凹んでいて,グラベルか何かでこすったのかざくざくの傷もついています.それ以外は表面的には綺麗で,タンク内部の錆もない状態.最近ニンジャが現行機種でなくなった2004年以降は中古パーツの値上がりも顕著であり,その中でタンクは飛びぬけて値上がりした感じです.今回も他のものと抱き合わせ落札でなんとか比較的安く調達したつもりですが,それでもこの程度のものしか入手できなくなっています.純正色の凹みありでも最近は10000円を優に超えてきたりします.う〜む,困った時代になったもんだ.

で,困っていても仕方がないのでとりあえずこのタンクを補修していきましょう.まず,凹みをなんとかしましょう.となるといつものようにデントリペアの登場です.ロゴ下の凹みにあてがって数回.表面が荒れていたので大変かな?と思いましたが意外にもあっさりと,しかもなかなか綺麗に凹みが修正できてしまいました.ここまでは非常に順調順調.

お次は塗装はがしです.今回のタンクは黒1色に塗装されており,出来を見る限り,これはプロの手によるもの.ここで少し悪い予感が...で,ホルツの塗装はがしを刷毛で塗ってすぐにその悪い予感が正解であったことに気づきました.全然塗装は落ちない...少々厚く塗ればパリパリ剥がれて来るのですが,少々塗っただけでは全然です.季節が冬であるのもよろしくないのですが,そもそもがこの手の業者が使うサフェイサーがまったくホルツの塗装はがし液を寄せ付けないのです.それでもその上の塗装には少しは利くのと,何度か繰り返せば少しずつスクレーパーでこそげ落とせるので,しこしこと数日に分けて落としていきます.

大体ウィークデーであってもうちで1時間とかの作業を行い,100平方cm程度を序々に落としていくので,非常に我慢の要る作業です.その実100平方cmが全て剥がせるかというと,会社から帰ってきてからやっていたのでは写真のような状況にするのがやっと.スクレーパーを動かす腕の筋肉も寄る年波には勝てずもう持ちません.それに毎日のように作業しているので部屋が粉っぽくなるのと,玄関にこのような状態でタンクを放置していたので,家族の非難ゴウゴウ.

でもかなりがんばって約3週間かけてまあまあの状況になってきました.が!塗装が完全に剥げてきてわかったのが2箇所の凹みです.要は黒い塗装がなされる前に既に2箇所大きな凹みがあって,そこにはパテ埋めがなされていたのでした.まあ,こんなのはたいしたことはないんですが,ここを私も新たにパテ埋めしなければいけません.他にも小さな凹みも散見でき,これは当初の目論見とは違った結構手間の掛かるものなのかしら?でも最近せっかちなのもあってパテ埋め下手なのよね〜.

ということで期待を持たせつつ続くのであった...

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