ブレーキホース(組立編)

さてそろそろ足周りが決まってブレーキに移り変わりましょう.まずフロントから.フロント周りのページでそれとなく触れましたが,キャリパーはニンジャA7以降のフォークなので,実は外観がほぼ同じのZXR750H型のものを流用します.私にとって懐かしさ満開のチョイスですがものは一体いつ入手したものか分かりません.元々自分の車体についていたものか何かの拍子に入手したものかも不明です.ちなみにニンジャとZXR750H型で何が違うかというとZXR750H型は異径ポッド,ニンジャは同径になっていて,さすがZXR750は気合いが入っていたんだなぁと感心する次第なのです.ちなみにZXR750もK型とかは同径になっていたりしますので,異径というのは希少価値があったりするわけです.でも私が今回ZXR750用を使うのは単にどうしても部品在庫を減らしたいからに他ありません.

一方ブレーキホースについては今回フロントがアンチノーズダイブ付きでないということで,かなりシンプルになります.純正でやる線もないわけではないのですが,手持ちの純正がことごとくスプリングに錆が浮いていて,ホースも触った感じで固くなっていたのもあって全部捨ててしまったのです.したがって定番とも言えるステンメッシュ化します.

でもこちらも在庫減らしが主目的になりますので,改めて購入したり,在庫であってもなんとか売れそうな品物は選択肢から外れます.数多くある在庫の中には片側のフィッティングがなかったり,普通フロントに使うには短いような半端ものが結構たまってしまっています.大体ブレーキホースはフィッティングが高いので,ステンメッシュ化するときは純正の分岐ブラケットを外してマスターから直に2本キャリパーまで繋げるのですが,今回この短い在庫を使うためあえてブラケットを残し,短い在庫を3本流用してなんとかする方針とします.

でも在庫を調査して構成を決めたところ,ひとつだけ懸念事項が発生しました.どうしてもキャリパー側の2本のフィッティングが上下色違いになってしまうのです.実は今まで片側はEAR'S,もう片側はグッドリッジというビミョーな色違いはやったことがあるのですが所詮赤青の色彩上の入れ替わりだけで,その2社の違いを知っている人が気を付けて見ていないと見過ごしてしまうレベル.今回はそれとは違い,片側は赤青,もう片側は普通の鉄色で,気にしないで見ても目立ってしまうコンビネーションですから事情は大きく違います.

これには大いに悩みまして,さすがの私も一昼夜悩みました(短っ!).でも一旦決めた在庫削減の命題は変えられません.結局既存のGSX-R750だかで使われていたとかの触れ込みでなぜだか購入した記憶のある少し短いホースの片側を切って新品のEAR'Sのフィッティングを取り付けるという方針でなんとかフロント分一式の材料が用意出来ました.

ということで,コンセプトでは少し悩みましたが決まってしまったらあとは組むだけです.車体に仮フィッティングして長さを決めたら,ホースの断面を整え,これまたフィッティングを嵌めて行きます.ちょっとスズキ用のホースの径がEARSのものに比べて太いようで,オリーブを入れるのに難儀しましたがなん とか組めました.

あとはリアとクラッチですが,幸いにもリアのホイールが入手した時点でキャリパーまでついていまして,そこにご丁寧にもステンメッシュホースまでもがくっついていますので,リアにはこれを使います.思い返すと,これを入手した頃すでに十分すぎるほど初期型のリアホイールは在庫していたはずなんですが タイヤが結構新しかったのと,このステンメッシュホースがあったこともあって,勢いで入札してしまった記憶があります.今はすでにタイヤのフレッシュさは失われているので,せめてこのステンメッシュホースを利用しないことには当時の私が浮かばれません.(そんな奴救う必要ないっつーの!)

一方のクラッチについては普通のフロントには使えないような1m以上のものがたらふくあるので,このうち一本をセレクトします.確かに700-800mmとかの長さはヤフオクでも結構高値になるんですが,アメリカンや族車など応用先が限定されたりする1000m以上のものは結構安値で買えたりした時期もあって,結構この長さの在庫が潤沢だったりします.まあオリーブを新品に入れ替えれば長さは詰める方向なら自由にできるので,その点をついて安く調達していた時期の名残ですね.ただこれだとニンジャの純正の取り回しでは少し長さが足らないので装着時にちょっと工夫します.ここんところはお次の装着編にてご紹介いたします.

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