センターカウル,アンダーカウル(補修編)

さて,クーラント系のトラブルもひと段落したところで,ようやく部品の保管スペース削減という今回のメインミッションの最後を飾ろうと思います.恒例のアンダーカウル,センターカウルです.

センターカウル,アンダーカウルについてはもうニンジャも新車販売がなくなって10年近く経つので,ほとんど装着しているニンジャを見ることが少なくなってきました.まあ,アンダーカウル,センターカウルがあると冷却性能が下がるだとか一部のバイク屋さんがまことしやかに言って,実際外してみたほうが格好良いとか言う人が賛同してという相乗効果の賜物であろうかとおもいます.でも私はやっぱりアンダーカウルにはこだわりたい.なぜなら,空冷GPzにおいてはアンダーカウルはオプション.次世代のニンジャは標準仕様という明確な端境期を経験した上 ,その両者に乗っていた経緯もあるので,どうしてもあるものはある形,ないものは無い形というのでないと違和感を感じてしまうのです.

で,実はこのアンダーカウル,センターカウルは在庫として持っているのにとても場所を取る代物であったりします.ただでさえでっかいカウルに加え,インナーカウルも1台につき4種あり,これも在庫スペースとしてはかなり大きめです.また私の特殊な事情ではありますが,A1青銀とA4青銀の外装セットが既に在庫としてあり,それらは両方ともセンター,アンダーカウルがそろっている状態で ,これに加えて今回のニンジャ用の在庫も持ち合わせていたので,在庫スペースの圧縮の上で今回の車体にセンター,アンダーカウルを取り付けるのは必須であるのです.

といいつつ,すんなり使いまわせるだけの在庫があったかというと,センターカウルはライムグリーンのキズありが1つ,これが庭に長期保管されています.しかしアンダーカウルは大きく割れて破片もない黒が一つ.これを補修するのはまた1枚買わないといけないでしょうから,結局アンダーカウルは新しく1枚買ったほうがよさそうです.でもライムグリーンのアンダーカウルはA11以降用も含めてなぜか高額なので,なかなか入手できそうにありません.ということでセンターカウルは部分補修,アンダーカウルは購入して,ライムにリペイントすることにしました.

ということで,センターカウルの補修からいくことにします.まず傷の状況は写真の部位に転倒傷がある感じで,下地まで広範囲に行ってしまっています.逆サイドに下側ライムグリーンのところにも補修跡があり,これは許容して使うことにします.したがってまずこの白い部分を補修します.深い傷とそうでない傷があり,白い部分のほとんどは荒めのペーパーで少し表面を研磨すると消えてしまいました.あとは深い傷ですが,ここも研磨を深めに入れたら深い傷は10本程度まで減りました.

流石に深い傷はそれ単体でも結構な深さが残っており薄付パテではカバーできそうにないので,ここは厚付パテで溝を埋めます.1日乾燥させてまたペーパーがけで表面をさらって平坦が出たらまた1日乾燥.あとはいつもの通り緑の部分を含む補修部分以外をマスキングして白サーフェイサーから塗装です.クリアを吹いたあと,ぼかし剤を吹いてひとまずセンターカウルの補修は終了といいたいところなんですが,1点問題があり,次はこれに対処します.

というのもこのセンターカウル,屋外に保管していたので,下周りについているアンダーカウルの取り付け用のプレス部品に錆が出ていて,その影響から取り付けてあるリベットが右側2か所の内1か所腐食してまして,プレス部品が外れています.このリベットを打ち直します.で,2か所あるうち片側やっておいてももう一つも錆がまわっているので,すぐに外れる危険があり,まず無理矢理このリベットを外します.表面側からリベットとカウルの隙間にマイナスドライバを入れて少しこじったらいとも簡単にプレス部品が丸まんま外れてきました.

この破壊されたリベットをこじって除去して,手持ちのリベットがプリウスのリアスピーカーで使った4mmのものしかなかったので,ドリルで穴を拡大してリベットを打ちます.久しぶりにリベッターをいじりましたが,これ結構最後の棒を切る瞬間の衝撃が快感で,少し病み付きになる感じ.ちょっと脳内モルヒネが出てしまい,意図せず気持ち良くなってしまう私.でも陶酔するのもそこそこにしておき,これで外れることはないでしょうということで一安心.

さてもう一つの外装部品,アンダーカウルについては先述のように赤いのを入手しました.まあスペース的な大物ということだと今回エンジンに次いで大きいのがこれとなります.まあ買ってすぐに使ってしまうことができればよかったんですが,クーラント漏れやらいろいろあったので購入したもののついぞ取付けまで至らなかったという経緯もあり,家の中でのスペース占有ということではかなりマイナス効果であったことは確かです.ということで満を持しての作業となります.

ものの程度はというと,下周りのエッジ部に少々の擦り傷.あとは社外マフラーを取り付けた時についたと思われる樹脂の溶融です.樹脂の溶融の方は表面側にあまり出てきていないので,エッジに少し溶融樹脂が固着していたのをカッターでこそぎ落とし,こちらはこれでOK.傷の方はあまり深い傷ではないので,センターカウルと同じように適当にペーパーを当てて,薄付パテだけで何とかなるレベルまで水とぎします.ここで1日乾燥を入れて薄付パテを載せたら1週間乾燥し,パテを水とぎ.また1日乾燥を入れてプラサフから塗装.ライムグリーンのアンダーカウルはこれにて完成.まあまりにも単純な作業ですので,完成写真も残っていなかったりします.あしからず.

ここでお次は取付となりますが,こちらについてはもう長々とこのトピックでつづってしまったので,次回に回したいと思います.

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