車体が一旦組みあがったものの,フォークのオイル漏れとあと1点気になるところがあって,ここをやってしまわないとほかの大物を取り付けたり,マフラー,ラジエターなども取り付けるのに気が引ける状態なので,ここままずフォークのオイルシール交換をして,しっかりフロント周りを決めてしまうことにしました.ということで先だってのOリングなどと一緒に購入していたフォークオイルシール,ダストシールを持ち出して,さっそく交換です.まず,分解.車体につけたままトップブリッジのみ緩めたところでトップスクリューを緩め,スプリングを取り出します.スプリングは灰色のオイルにまみれており,錆はしていませんが,なかなかな汚濁具合.フライパンを下において,フォーク2本を逆さにしてぐしゅぐしゅ伸ばしたり縮めたりして中のオイルを抜きます.抜けきらない分はそのまましばらく放置.まあ,あの程度のやれ具合ならば,当然想像していた通りの水が混ざってしまって匂いのほうもきついこときついこと.
抜けきったところで,ボトムケースをどうやって抜くのかな?ということでエアインパクトを回す時に逆側を押さえる工具を用意します.といいつつ,LEDライトの光を入れて目視で確認するとどうも9Rで使った20mmステンレス角パイプが使えそう.さっそく家の中から角パイプを持ってきてあてがうと,う〜ん,どんぴしゃ!.エアインパクトについては以前長年使ってきたコンプレッサのモーターが逝かれたようで家のブレーカーは落ちるなどして,ついには使えなくなってしまったので,ホームセンターの年末年始セールで5980円で売られていたのを買ってきているので,これを使います.しかもおまけでエアガンとコイルホースなんかもついていたりしますので,なんといってもお買い得感が半端なくって,辛坊たまらんようになってついつい購入してしまったのです.まあ,これはこれでタンクは少し小さめで,あんまりヘビーデューティーには使えませんが,家の中でも使えるし結構便利です.まあ今のところ家の中でコンプレッサを使うのは模型の塗装ぐらいなんですが,いろいろ作業の幅が広がるのはありがたいことです.
で,ボトムケースが外れたところで,インナーチューブの磨き上げをします.というのも車体についた状態ではなかなか落としにくい点錆が多くありまして,これらをできる限り取ってしまおうとしたわけです.しかしだいたいきれいになってきたところで一つ気になるところ発見.どのように磨いても1cm角ぐらいのエリアが茶色っぽく変色したまんまなのです.これはめっきのめっき層が薄くなっているか,剥がれて下地が見えている証拠であり,このまま車体につけるのはどうも気が進まなくなりました.再めっきに出そうかとも悩みましたが,それぐらいなら新しく程度の良い中古フォークを買ったほうが安価に済んでしまいます.ということでこのZX-10フォークを使用するのをこの期に及んで断念することにしました.
さて,そうなると新しいフォークを購入するか?ということになりますが,今回はできるだけ新しくパーツを買わないことが一義となっております.ということになると,手持ちのフォークでこの局面を乗り切るということを検討せざるを得ません.手持ちでということならば,ほかのトリプルツリーで今回の流用によさそうなものはニンジャ純正を含めて在庫しておりませんので,あくまでもZX-10のトリプルツリーが使えないとだめです.実はこの決心をするまでにZX-10のトリプルツリーを使うかどうか悩んでいた原因が一つありました.それはニンジャにZX-10のステム周りを移植した場合,2点問題点が発生し,それが簡単に解決できないからに他ありません.その問題点というのが,
で,ここで一旦作業を中断し,家の中からニンジャのフォークを持ってきます.で,ぱぱぱっとZX-10ステムのまんまニンジャフォーク+ZX-10ホイールを借り組してその日の作業は終了.あとはどのようにこの難局を乗り切るか,パーリスリストなどを見ながら検討です.ということでフォークのレストアと言いながら全然違う内容になってしまいました.