車体組立て(その1)

前回エンジンをどうするかで悩んだところで終わらせましたが,それは結論を出すまで結構な時間を要したからにほかありません.実に4か月を要しています.というのも,以前入手した900Rのエンジンパーツがどの程度までそろっているのかを確認するのに時間がかかったのと,それを組んだ場合の追加投資額とエンジンを新たに購入した場合の投資額を綿密に比較検討したからです.まあはっきり言ってエンジンパーツの家探しに約2か月,残り2か月で送料を含めて比較対象としてふさわしいエンジン出品を待っていたというのがその内訳です.

で,結局追加投資が意外に高かったので,予算額を送料含め20000円強まで上げてしまってもエンジン単体を入手したほうがよいということがわかり,重い腰を上げてエンジン出品の本格的な検索に乗り出したわけですが,なかなか程度が良さそうで,予算内のものがありません.そうこうするうちにエンジンパーツの追加投資分に見積時よりも安めの出品が出たりして,かなり心が揺さぶられましたが,ここはより安易な方向に初志貫徹.2か月かけてようやく意中の品物を入手できたというわけです.ちなみにモノはA6のフルパワーのようで,ここらへんも20000円強という少し相場の中でも高めの落札を許容するに至った理由でもあります.

で,その出品者というのが,どうも出品が多すぎて事務処理能力キャパオーバーで,入金も連絡をくれるなということが入力フォームに書いてあったりします.一応エンジンなので,着日は事前に連絡してくださいねと伝言を入れたのですが,案の定無視されたようです.私の出社中にしかも雨の中到着したそうで,家族はより一層冷たいまなざしになっていて,早速本来のこのエンジン入手の目的とは裏返しの結果を招いてしまいました.

で,雨の養生は最小限行っておきつつ,その週末早速作業です.今回私はこのフレーム組みで一つのミッションを自らに課しました.それは

ジャッキを使わないこと.

今まではジャッキを3つ使ってエンジンを揚げてからフレームをかぶせる方式を取っていましたが,フレームを載せるとバランスが崩れ不安定になったりしていて,手間がかかっている割には必ずしも最適とは言えない方式だと感じていたのです.で,以前750Rを庭で組んだ時や,空冷GPzをやったときにエンジンを横に寝かせてやっていたのを思い出しました.あれであればほとんど危険もなく済ませられるし,こちらの読者の皆さんも流石にジャッキを3つ持っている人は少ないでしょうから一般受けするかななんて思ったわけです.

でも,良く考えたらダグルクレードルフレームの空冷GPzの時は横にしなければいけないにしても,ニンジャはそうではないので必ずしも横にする必要はないと気づきました.そうか!メインスタンドを付けておけば,ジャッキを使わずなおかつ横にすることもなくフレームを組めるかも?ということで今回新方式でやってみることにしたのでした.


早速作業開始です.まずエンジンを覆っている段ボールを外したところ,エンジンはヘッドを下にしてパレットに固定されていました.まあこんな姿勢で運ばれてきたエンジンは今更横にしても新たな問題は発生しないはずなので,横にしてもいいんでしょうが,ここはこだわりを見せてみることにしましょう.エンジンがパレットの上に乗っていては作業しにくいので,庭からいつもの廃品のホットカーペットカバーを持ってきて敷き詰めます.


エンジンをこの上に載せたら,安定するように下に算木を詰めて倒れないようにします.そこへ早速庭からフレームを持ってきてかぶせます.うちの中から発掘済のでエンジンマウントを刺し,ひとまずフレームとエンジンの仮組みが終了.ここでフレームにメインスタンドを取りつけます.次にフロントフォーク.実はフロントフォークとホイールはひとまず今回はZX-10のものを使用しておきます.この先どうなるかわかりませんが,ひとまず車体を組んで場所を取っているパーツを庭から排除してしまわなければいけないのと,あわよくばZX-10のフロント周りで組めないかな〜なんて欲を出していたります.しかし長期放置しただけあってホイールの汚れやディスクのさびも悲惨なことになっています.ここもエンジンと同じくこのまま追加部品で組んでいくか,新たにニンジャのパーツを組み合わせるか見積比較して決めることになるでしょう.


さて,フロントフォークがついたところで,後ろまわりを持ち上げてメインスタンドを立てます.次にフォーク周りを持ち上げ,エンジンの下にコンクリートブロックを差し込んでフロントホイールが付けられる高さまで上げてしまいます.フロントホイールがついたところでスイングアームを付けるのですが,ここで一つミス発覚.なんとスイングアームを取りつけたところでメインスタンドが立っているとリアサスペンションの下部リンクのネジが回せないのです.仕方なく一旦コンクリートブロックと算木を組んでエンジン下に差し込み,メインスタンドを払った状態でリンクを取りつけ直しました.





あとはリアサスとリアホイール,ハンドルを取りつけて取り回し可能な状態になったらひとまず車体組みは終了です.最後に室内で場所を取っていて簡単に車体に仮止め出来るようなものを取りつけてこの日の作業は終了です.ちなみにここまでエンジン以外の新規購入部品は1点もなく,結果としては結構庭がすっきりした感じになりました.また当初の目標通り,ジャッキは使わなかったのですが途中メインスタンドの干渉でリアサスリンクをフレームに取りつけられなかったのが玉に疵です.皆様には先にフレームに下部リンクを取りつけてくことを強く推奨したいところです.

では続編をお楽しみに〜.

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