左ハンドルスイッチ

現在ハンドルスイッチは比較的程度の良いZX-10のものを取りつけてありますが,あいにくハザードなしです.ハザードはやっぱりつけたいということで,ハンドルスイッチがいっぱい入った袋を家探ししてみました.実はこの袋,長年の購入履歴が積み重なって,左右合わせていろいろな車種のスイッチが20ケ近く入っていたりします.その中には既に部品取りになってしまったりスイッチが壊れていたりするものも混ざっています.したがって実際そのまま使えるスイッチというのは約半分という状況です.

ちなみに全てカワサキ車ようなので,大概は仕様に合わせて配線を追加したりピン配置を入れ替えたりして流用できるので,なかなか捨てることができません.こういった事情から肥大化するこの袋をなんとか少しでも小さく抑えるために,新しく購入することは絶対に避けなければいけないのです.家探しの結果,左ハンドルスイッチの中でハザードがついているものはZRXやZX-9R用のもので比較的新しいものが2つ,ニンジャなどのプッシュキャンセルでないものが1つ.あいにくプッシュキャンセルのものは残っていませんが,前期型のニンジャはプッシュキャンセルでないので,恐らく純正に近いのがこの後者の1つということになります.

ちなみにプッシュキャンセルかそうでないかではコネクタのピン配置などは変わりありませんが,カワサキ車のこの時期の1年分ぐらいを様々見てきた限りでは,

(1)ハザードとウィンカーポジション付
(2)ハザード付
(3)両方ともなし

の3種があります.コネクタは(1)と(2)9ピン+4ピン,(3)は9ピン+2ピン+ギボシ1ケという構成です.(1)では9ピンがフルに使われていて,(2)では7ピンしか使っていません.大きな違いはウィンカーポジション用の青い線とアース線が追加されているのです.また(1)と(3)の違いについて詳細はZXR750のページのツアラー化のページをご覧ください.さて ,話が脱線しましたが,この(2)に該当する左ハンドルスイッチは,ウィンカーポジション付きでないようで,青い線はありません.ここでZRXなどのものを使うと左右のハンドルスイッチの感じがちぐはぐになってしまうのと,今回ポジションの有無にこだわるつもりもないので,このスイッチを使いたいところ.

でもこのハンドルスイッチには1点問題があって,このスイッチにはチョークレバーがなかったりするのです.で,他のバージョンからそのまま移植をできないかな?と思ったら,今度はプッシュキャンセルのものと,そうでないものでこのチョークレバーが異なることに気づきました.どうもプッシュキャンセルのものは胴径が少し大きく,その分チョークレバーの外径が大きいようです.ほんの1-2mmなんですが,これはいかんともしがたい違いです.

ここで新しくチョークレバーを買ってこれをクリアするのは簡単ですが,天の邪鬼な私のことです.これを他の手法で何とかしたいとふつふつと思うようになってきました.で,出した答えが,ハンドルスイッチのケースとチョークレバーの両方をを削ってなんとか押し込むです.まあ,かなり場当たり的ですが,ここで新しいハンドルスイッチを買ったり,レバーを買ったりすると敗北感が半端ないので,自己満足とリスクを両方天秤にかけるとこうなってしまったわけです.

ということで材料はすでにあるということで早速作業です.工具は何を使うかというと,まずは両頭グラインダーについているリューターです.これは回転数はそんなに高くないんですが,エアリューターやモータータイプのリューターよりもトルクが高く,こういった樹脂をばりばり削るときは最適なんです.なお使ったのは先端が球状になった鋼の刃物で,これが結構削りたい部分の奥で横方向に荷重をかけながらグリングリン削って行けたりします.それでも寒い中リビングで作業していたのでかみさんや子供らがその騒音に閉口しているようです.

ある程度ボリュームが落とせたところで.リューターの先端刃物を今度はテーパ状になったものに取り換え,形状をしっかり作っていきます.一応ここまでこまめにチョークレバーを当ててどこで当たっているかを都度確認して,当たる部分を中心に削っていきます.ある程度ケースとレバーの円周が同心にあったところで,削りすぎてはいけないので今度はチョークレバーのほうを削ります.というのもどうしても戻し側でチョークレバーとワイヤーの通る部分の造作が干渉しているのですが,ここでワイヤーの通る部分を削ってしまうとワイヤーが飛び出てしまったりしてしまうので,あえてチョークレバーのほうを削りました.

だいたいきれいに仕上がったところでこのハンドルスイッチを車体に取り付けてみます.取り付けてみて,チョークレバーの動きがあまりに渋かったり軽すぎたりしないかを確認です.とどのつまりなかなかな摺動具合で,今回は作業終了です.最終的にはキャブを取り付けて,キャブ側のスプリング力で空回りしないようにしなければいけないのですが,まだキャブについては準備できていないので今回最終確認はおあずけ.とにかく新しく購入するものが全くなくひとまずハザードをつけるという目的はほぼ果たせました.ふつうこんなこと絶対やらないんだろうな〜と思いつつ,私の場合その分自己満足に浸れるってもんなんです.

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