シート張替

まだ車体がなんだか組み上がってきたかな〜という状況ですが,そろそろ車体周りに錆が出たりしないように上回りを付けて行こうと思います.簡単に着脱できて,比較的大物ということだとシートがその筆頭ですが,実はこのシートについても3つ在庫があったりします.いずれもシート地に破れがあるもので,一時期シート張替えの練習のつもりで少しでも安かったら購入していたころの名残りです.一時期練習で貼り替えては売っていたのですが,どうも商業的な感じがして趣味の領域を超えた罪悪感を感じて売るのをやめたこともあり,車体を組まない限りこの在庫が捌けていかないという状況に陥っていたのですが,なんとか在庫3つという状況でも箪笥の上に重ねておいてなるべく目立たないようにしてあったのですが,それでも場所も取っているというのも事実ですので,早速久しぶりの作業です.

今回の素材は破れはそれほどでもなく,ウレタンベースにも破損がない結構な良品であり,ベルトについても破損なく,少し金属部分に錆があるのを除いてはその使い回しができるので,難易度はそう高くありません.ただ,良く考えると別の車体で3年前ぐらいにやったのを最後に,あとはリビングのイスのシート地を張り替えたぐらいで,ホント久しぶりの張り替えということになりますので少しキンチョー.

まずやり方をしくじると一番時間がかかってしまうのが実は既存シートの除去だったりします.ここで使用する工具については様々な紆余曲折を経ていまして,今は写真の様な工具を使用しています.昔は結構タッカーの針を無理矢理ラジオペンチなどで引っぺがそうとして手の甲をシートベースや他のところに強打したりして,痛い目を見ましたが,この工具類を使用するようになって怪我の心配がぐっと減り,なおかつ作業自体がスムースに進むようになりました.

使い方としては,まず100円ショップで売っているようなT型の取っ手のついた先端付け替え式ドライバーにマイナスビットを付けて,これをタッカーの針の腹の下にねじ込んでてこの原理で少し浮かせます.なおドライバービットはマイナスの方向がちょうどこの取っ手の向きと並行になるように取りつけると作業がしやすいようです.ここで両側がするっと抜けてくればしめたもんですが,だいたい8割がたは片側のみが抜けて,もう一方はシートベースに埋まったまんまです.ここらへんはドライバービットにもう少し幅があれば両方いっぺんに抜けてくる可能性が高くなるので,もう少しシート張替えのの頻度が高いのであれば,専用工具を自作してもいいかなと思うところでもあります.

で,抜け残ったほうですが,これはペンチでシートベースから5mm程度離れたところをがちっとはさみ,ちょうど針を真上に引っ張り上げられるようにペンチを長手を軸にぐるりと回転させ,ここでもてこの原理で引っこ抜くのです.純正のシートでも40-50か所の針が使われていますので,これをひたすらやるのに工具を持ち変えていては時間ばっかりかかるので,ここは流れ作業でドライバーで全ての針を引き上げ,その後ですべての針をペンチで引っこ抜きという作業の流れになります.

無事すべての針が抜け,シート生地を除去したところで以前からやっているように洗濯鋏を使ってシート生地をだいたいの位置に位置決めして,縁の生地を切ってしまったところで,しわが出ないように引っ張りつつタッカーで止めていきます.私が使っている生地はヤフオクで売っているウォーターバイク用に使われているある程度伸縮し,なおかつ対候性も確保できている代物なのですが,いかんせんしわを伸ばしながらの作業がプロの技とは違うので,純正よりは強く引っ張って無理矢理しわを取っている部分もあります.

ということで,張り終えたら適当な個所に穴をあけ,ベルトを取りつけて完成です.久しぶりにしてはまあまあきれいにできたと思います.ということで車体本体の水濡れ対策ということで,裸同然の車体にシートだけちょこんと載せたところで,今回のミッション終了でございます.

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