タンク補修,塗装(その1)

タンクについては以前触れたように,ボコボコになってしまったタンクがあり,それをA2ライムグリーンに仕上げる方針になりました.この素材となるタンクが写真のような状態で,ロゴマークの上の稜線などに凹みができています.これは何でかというと東日本大震災の爪痕.レグザのところで紹介しましたが,私が海外出張中のかの震災では,この千葉においても結構な揺れであったようで,しかもうちがもと湿地の上に建っているためか,かなり揺れが増幅されてしまったのか,レグザは落ちるし,その隣のバイク部品部屋(元は和室で勝手に私がそうしてしまっただけ)では箪笥の上に渡す形で設置していた棚は落ちるし,そのほかのものもことごとく落下し,上にあった外装部品と下にあった部品にも被害があったのです.

そのとき不幸にもこのタンクは下に保管してあったので,棚につるしてあったマフラーの直撃を受け,このようになってしまったのですが,幸か不幸かうちの被害はレグザ,タンク,バイクのウィンカーということで被害の大きさとしてはこのタンクが2番目の深刻さであったのでした.そんなことで,一気にこのタンクをどうするとかいう気概がなくなってしまい,果てにはこのような長期放置プレイをする羽目になったのですが,これを地震のせいにしていてはいけません.なんとか補修して使ってナンボということで今回モチベーションを上げて臨むことにしました.

まず悩んだのが,元の塗装を剥ぐかどうか?です.見た感じですが,元の塗装は銀色一色で純正ではありませんが,結構しっかり塗れていて,凹みの周りにも塗装の剥がれは見当たりません.もしかしたら焼き付けみたいな工程もやりこんでいるかもしれません.実際いままでのタンクで最も大変だったのは塗装剥がしだったという経験もあり,今回は現在の塗装の上から補修することにしました.

また,その補修に使うパテについては厚付けからいくか, 薄付からいくかですが,まず凹みの深さを考慮し,厚付+薄付の重ね塗りでいくことにしました.あんまり重ね塗りはおすすめではないのですが,作業を簡単に進めつつ最終の仕上げを美しく仕上げるには結局薄付けを使う羽目になるので,ここはそのまんまの構想でいくことにします.

まず,パテ埋め前に,現在の塗装面を荒らします.360番での水研ぎです.ここはひとまず塗装面の表層が少し取れればOKなので,モノの10分の簡単な作業です.で,水分の乾燥のため一晩待ちます.次はパテ埋めですが,水研ぎ時に確認したところでは震災でのダメージなのかそれ以前についていたものなのかわかりませんが,他にも凹み,傷がある部分が散在しています.そんなこんなで埋めては磨き埋めては磨きを繰り返して,いろんなところにパテが散在しているのがおわかりになりますでしょうか?

パテ埋め,水研ぎが済んだらここでまた1週間乾燥して,次の週満を持して塗装作業に入ります.まず寒くて晴れた風のない土曜日の午前中からサフェイサー,白(下回りのみ)を塗ったらここで1日乾燥です.ライムグリーンを塗る部分は少々パテの凹凸がサフェイサー上で見えているので,乾燥後ペーパーを当てておきます.次の日,ライムグリーンの塗装をするわけですが,前やっていたころから随分時間がたってしまったので,色分けのラインを出すのに苦労しました.なんとかカウル側の寸法や,手持ちになぜか持っているKawasakiロゴのデカールからラインを決め,ライムグリーンをブシューッといきます.ちなみに塗料は随分昔にまとめ買いをしたMCペインターです.5年以上経過しているので,精分的に大丈夫かしら?とも思いましたが,幸いタレなどはなく,綺麗に濡れました.ただ,凹み部分はやっぱりサフェイサー上でちょっとペーパーを掛けただけではだめだったらしく,ライムグリーンの上からでもすこし凹凸が見えるかな?って感じになってしまいました.

と,ここでもうずいぶん長くなってしまったので続きは次回ということで.

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