タンクの下周り(その2)

前回再びのガソリン漏れでコックを再び分解してみても決定打になるような原因が見つからず,なにがなにやらもう分らんということで,何か手はないか?と考えました.といっても新品のASSYなんかを購入するなんてのは私にとって清水の舞台から棒高跳びの棒で一旦高度を上げてから飛び降りるようなものなので却下.ということで,何が何でもトラブルシュートして部分部品変更のみでこの場を切り抜けたいところ.

で,ここで頼りになるのがうなるほどに抱え込んでいる部品のストックです.先述のとおり今回使用しようとしていたもののほかに,3つばかり燃料コックを持っています.少なくとも候補から外れたものとの差異を見極めて,そこからヒントを得ようと考えたわけです.早速一旦家の中のバイク部品の山の奥底に一旦仕舞い込んだガソリンコックスペア部品の袋を発掘.その中から錆のひどくない2つを取り出してきて,今回使用予定であったものと部品単位で比較していきます.

ばらしていったところ,表だって違うところというのは見つかりませんでした.スペアとしてばらした1つについてはダイヤフラムのOリングが当たるテーパ面が,より荒れているような感じになっていたので,これはもし代わりに使用してもまたガソリンが漏れてくるでしょう.残りの1ケはこのテーパ面にゴムが溶着していつ様な感じで1条黒い筋が入っていたのですが,これは掃除すればなんとか使えそうです.それでも使用予定であったものがこの部分については一番きれいであって,コックの本体を交換しても効果はなさそうです.

で,全部の部品をばらしてみて,実のところすぐには見つからなかったのですが,各部品をしげしげと観察したところ1点だけ微妙な違いに気づきました.どうもダイヤフラムの後ろから与圧を与えているスプリングが使用予定であったものについてはどうも短いようです.他の2つはあまり自由長が変わらなかったのですが,もともとついていたものが5mm以上短い.それに自由端のばね形状も少し変形していて,もしかしたら改造されているものなのかもしれません.

ということで,早速長いスプリングで組みなおします.Oリングやパッキンについては前回取りつけたものをちゃんと移植して,ガソリンを通したところ,ようやく漏れは収まりました.ああ〜,大変だったわ〜.それにしても手持ちにたくさんパーツがあったとしてもニンジャの燃料コックのような鬼門のパーツについては決して安心できないというのが実証できたようなかんじます. なんやかんやで手持ち合わせて燃料コック3つをことごとくばらしてなんとかなったということで,パーツを集積させて記念写真.思い返せば、追加部品の購入は最小限に抑えられたものの、何度も組んではバラシを繰り返した挙句、ガソリンをその都度漏らしてしまうという、なんともお粗末な作業と相成りましたとさ.めでたしめでたし.

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