フロントフォークとフロントカウル

今回はフロント周りです.フロントでひとまずやっておきたいのはフロントフォークのオイル漏れ対策とフロントカウルの装着です.実はフロントタイヤも交換したいのですが,最近流通量が減ったこともあり120/80-16サイズの安価なやつがなく,しかも中古でもすでに溝がなかったり,ひび割れが出ていたりと,全くおめがねにかなうものが出てこないのです.本当はフォークをやるときに一緒にやってしまいたいところなんですが,今回はフォークだけということにしました.確かにフロント16インチなんてバイクブーム真っ只中の流行病のようなものでしたので,今となってはタイヤメーカーにとって化石扱いのサイズなんでしょうね.

フォークでの作業はオイルシールとダストシールの交換ということになります.いつもメタルに関しては実物を見て交換するか決めています.だいたいそんなに摩耗していなかったり,摩耗していても手持ちの16インチ用フォークから摘出して流用したりして対策してきましたので,今回も購入したのはシール類だけです.作業については,アンチノーズダイブをキャンセルしていないので,ブレーキフルードを抜いてからになります.使いまわせないクラッシュワッシャも交換になりますので結構な痛手ですがしようがありません.で,ボトムを外すときには本当はスプリングがかかった状態でやればボトムを止めているネジが簡単に取れるのですが,ニンジャの前期はエアサス仕様なので左右のバイパスのためにフォークの上側に穴が開いています.これをそのまま横に倒すとフォークオイルが漏れてくるのが嫌なので,先にフォークオイルを抜いてしまい,写真のように専用工具をラチェットレンチのエクステンションを継ぎ足して裏側の供回りを防ぎます.まあ,こんな感じで手持ちのものを寄せ集めでエアインパクトをできるだけ使わないようにしています.理由は単に面倒くさいからということになりますが.

で,シールの交換作業が終わり,装着とフォークオイルの充填です.

ちなみにフォークオイルはニンジャの前期の場合車体に付けてから入れるようにしています.分解の時と同じ理由で,先にフォークオイルを入れてしまうと,バイパス穴から漏れてくる可能性があるからです.これが一旦漏れてしまうと再度計量しなくればいけないですし,いろいろ拭くのも大変なのでこうしています.

次に話題はガラッと変わりますが同じフロント周りということでフロントカウルです.これももうずいぶん以前に入手していたウィンカー部分が破損していたものを使います.ウィンカーの部分はほとんどが欠損していたので,正常なカウルから石膏で型を取って,そこにエポキシとガラスファイバーで形状を補修したものです.この石膏,以前大量に型取り素材として用意したのですが,実は何年も放置していた中で微妙に収縮していまして,しょうがないので少し削って大きさを合わせたりして無理やり形状を合わせこんだり,変な小細工をしていたりします.これをいつものようにパテを盛って塗装までやるんですが,いつも書いているところなので今回は割愛します.

あと,カウルときたら次はスクリーンです.スクリーンは写真のようなくすみ状態でした.GPz400のときに以前やったのよりはましですが,それでもなかなか曇り取のやりがいを感じられるほどのヤレ方です.これを約2時間近くかけて磨きあげ,今回流用しています.磨きの完成具合については,また車体が出来上がったところで確認いただきたいと思います.

そろそろ火入れに行けそうなので,ゴールは近いかな?といつもは言っているんですが,この程度の完成度のところからが実は長かったりするんですよね〜.

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