ステップ周り

今回はステップ周りで行こうと思います.というのも結構この車体にもともとくっついていたステップに問題が多くって,それをなんとかしてしまいたかったのです.まず1番の問題点はブレーキペダル,シフトペダルの軸がガタガタに緩んでいるということです.確かにこの車体は結構は走行距離らしいのですが,A6のくせにGPz750Rのようにステップ位置が少し前になるステッププレートが付いています.GPz900Rもカリフォルニア仕様とかに一部このステップ位置が前目のステッププレートが使用されていたとう未確認情報もありますが,もう古い情報ですのであんまり真偽のほどは不明です.で,このブレーキペダル,シフトペダルの軸というのはステッププレートにねじ込みとかではなく圧入されているようで,何度もペダルを操作したり,転倒してペダルに過度な応力がかかった場合にこのようなガタガタ状態になるようです.こうなるとアルミがクリープ変形しているようなものなので溶接して肉盛りしてから穴を加工するとかしないと復旧はできません.

ということでこのステッププレートはあきらめて手持ちのステッププレートを使うことにしました.ステッププレートの手持ちってのがかなり変な感じではありますが,なぜだかこの時点でステッププレートを3式持っていたりします.かなり異常ですね.でもその中のすべてがステップ位置が後ろ目になる多くの900Rで使用されていたものなので,そのままポンづけしようとすると写真のようにシフトペダルの位置がステップに対してすごく離れてしまいます.こうなってしまうともう足のサイズを大きくするしかありません.あははは.

といっても身体側でなんとかするのは無理なので,ブレーキペダル,シフトペダルともに900R用を調達します.意外にこれらが高価でして,それぞれ予算をかなりオーバーしてしかも個別に購入したもんですから送料もそれぞれかかってしまいました.ステッププレートにあらかじめくっ付いているならそれなりに簡単に一括購入もできたんでしょうけど,今回は是が非でも手持ちのステッププレートを利用したいので,多少お金がかかってもしょうがないとあきらめることにしました.

さて,部品がそろったので一通り交換していきます.左はもうステッププレートを仮に取り付けてしまっていたので,一旦取り外して新たなシフトペダルを取り付けるだけです.そういえばこの外したシフトペダルって車体が入庫してすぐにゴムの部分がないってことで,わざわざゴムの部分を移植したりしたんですよね.なんかせっかくやった作業が無駄になったような感じがして少しへこみます.

一方の右はステッププレートにとりついているメインステップのブラケットが変形してステップがなんだかやや下目,後方に曲がっています.そのためステップを分解してブラケットの変形をバイスにはさんでハンマーでたたいて修正したりしておきます.

あとはブレーキペダルを入れ替えてブレーキセンサーの動作位置を調整させたら作業終了です.なんかいつもはステッププレートごとポンづけができていたのですが,この車体はもともとステッププレート周りのパーツはそろっていながらも,結構な入れ替えが必要であったということで,なかなかなボリュームのトピックとなってしまいましたね.

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