前回は大体のコンセプトが出来上がって,種車の狙いが定まったところから長らく種車が見つからず,ようやく見つかったところまでご紹介しました.で,その種車というのが,
さて,引き取りの日程を調整してとある土曜日の昼間にいつものようにプリウスにコンパネと工具などを積み込み出発.都内を抜けて渋滞もなくほぼ定時到着して相手の方を県道沿いのコンビニの駐車場から電話を入れ,しばし待ちます.コンビニの駐車場からその方のおうちまで行くものかと思っていたところ,なんとその出品者の方が車体を押して現れました.なんとそのコンビニの駐車場でばらしてくれとのこと.まあ,あんまりわがままも言ってられないので,そこはドライバーがお休みをとっているトラックの陰に隠れてコソコソと作業開始です.でもその前に一応現車確認ということでタブレットのあんまりよろしくないカメラで撮影します.
まず車体左側面から.欠品は外装,マフラー,キャブ,シート,エアクリーナーボックスなど.ラジエター,オイルクーラーなどは残っており,軽度の部品取りを経ているものと判断できます.錆もほとんどなく,保管状態も良好.おそらく屋内か納屋のようなところで保管されたんでしょう.外装がフェンダーも含めなくなっているので分解は楽ですね.
車検証を見ると,走行距離は2万km代ということで,私の今までの経験から行くと非常に少ないレベルの上物と言えます.フロントのブレーキディスクを見る限り,車検証の値と実際の走行に大きな乖離はないようです.カウルステーやラジエターステーなども純正状態のまんまついており,ここらへんは徐々に値上がりしてきているパーツなので保管場所の懸念はありますが,付いててよかった類のものと言えます.
右からの写真です.リアブレーキホースがなぜかステンメッシュになっています.普通はフロントを先にやるんでしょうけど,もしかしたらリア周りはほかの車体から流用しているのかも知れません.サイドスタンドで立てたときの車体の角度もかなり浅めでして,低走行車であることを物語っていると思います.
うれしいのはメインキーで開くタンクキャップやメインスタンドが付属してきたことです.電装に関しては常時点灯のスイッチを嫌ったのか,後付けのライトスイッチ付きに変更されているところです.まあここらへんはキットを使用しているようですから,そのまま使用してもそんな問題にはならないように思います.
イグナイターが国内仕様のコネクタ2本のタイプです.フレームNoからするとA9の国内仕様のようです.新しいとはいっても,A9ですから25年前の車体ということになりますが.
あと,キーが1本で開くか確認したところシートロックのみ開きませんでした.シートロックはリンクアームがなぜかワイヤーで代用されていて,元の車体についていたものは他車に流用されてしまったのかもしれません.まあここらへんはキープレートの入れ替えと,リンクアームは何か工夫しないといけないところでしょうか?
あとはサクサクっとばらして時間にして一時間半程度の作業でこんな感じで積載できました.ちょっとエンジンを一人で持ち上げるのに苦労しましたが,そこらへんは工具箱とコンパネを駆使して何とかしました.以前セフィーロだったときはジャッキアップしたりして時間を掛けていたのですが,ジャッキアップするとかえって危険だったりするので,最近はこんな感じでやってます.そのうち年齢とともにニンジャのエンジンも持ち上げられなくなってくるのかしら?
帰宅に当たっては少し都内で渋滞し,帰着したのが夕方でした.季節は冬でしたので,薄暗い中各部品を庭やベランダなどいろいろなところに隠し,その日の作業は終了.さて,いつ頃組み始めることになりますかね.なかなか前からやっている車体が片付かないのと,ニンジャよりも早めにやってしまいたいものも順番待ちしており,いつになる想像もつかない私なのでした.