リビングのPC（649Neo-Vその2）

HDD容量を上げ，なんとか使えるようになったリビングのPCですが，あれからちょっとしか経たないうちにディスクアクセスが頻繁になり，徐々にスピードダウンしてきました．理由は大体察しがついています． それはメモリの容量不足です．あろうことかこのPCこのマルチタスクなご時世にメモリを512MBしか搭載してません．確かにスペックそのものはあと数年何とか使えるスペックを目指し組んだPCではあるのですが，それにしてもVGAも未だにRivaTNT2だし，メモリの容量不足が今のご時世ほとんどの人が耳を疑うレベルであるというのはかなり問題です．

現象としては特に最近は暇潰しのため動画投稿サイトを開けっぱなしにすることも多く，画面が固まってしまうこともしばしば．またフリーのウィルスソフトもオンラインスキャンしている中でのあらゆる動作が緩慢なのです．これだとすぐに私のPC組み立てたい病が再発してしまいます．前回の時からまだ3年とちょっとしか経っていないので，ここで我慢しなければ，当時せっかくコストを抑えようと中古部品で組んだその判断が誤りであったと実証してしまうようなもの．

そうはさせじとここは悪あがきの時間です．メモリの増設に走ります．ちなみにこの649NEO-VのメモリはDDRで今主流のDDR2ではありません．DDR2は規格が出来てからかなり経っているので値段もこなれて来ており，その上昨今のメモリ暴落の影響を受けているためお買い得感は満開です．それに比べDDRは時代に取り残された感じで値下がりが止まった後メーカーの在庫調整が一段落したところで値上がりに転じたため，DDRとDDR2の価格差が特に顕著に映る今日この頃．

まあ価格差といっても1GBで2000円以下であり心情的に許せるギリギリのレベルです．これが機を逃してDDRのお値段が希少価値ゆえにさらに価格差が拡大してから購入をしなければならないとなれば，今以上の後悔をすることでしょう．ということで，メモリを増設するなら今！という判断の下，ことを実行に移します．

まず649NEO-Vのマニュアルを探します．でもバイクのパーツの中に埋もれてしまったようで，なかなか見つかりません．仕方ないのでWEBからマニュアルをダウンロードして最大搭載可能メモリ量をスペックシートから拾ってきます．マニュアルによるとメモリソケットは2本でそれぞれ1GBずつ，合計2GBというのが上限のようです．

価格コムで調べたところ最安値は2本で5600円，送料込みで6200円というところ．その最安値を付けているお店の値段が他店より送料込みで800円以上安く秋葉原の実売価格の最安値を下回っていたので，即刻WEBで購入手続き．休日の手続きであったので少々到着まで時間がかかりましたが週の真ん中辺りには無事メモリが到着．メーカーはITCでパッケージに日本語が入れてあるのは空々しい感じがしますが，まあ今そんなにメーカーで相性問題なんかも無いみたいなので，そこらへんはお気楽に考えます．

その夜には早速取り付けです．リビングのパソコンデスクにうずもれているケースを時間をかけて少し取り出し，ケーブル類をつけたまま（一応電源ケーブルは抜きましたが）ケースを開けてその体勢のままメモリを交換します．ちょうどメモリスロットが2本縦に並んでいて，背の高いCPUや電源から距離があったので，楽々手を入れることが出来，横を向いた体制でもメモリを交換することが出来るのです．ここらへんは大きめのケースに感謝です．普段は大きくて家族には不評ですが...

交換できたらケースの蓋を閉めずにそのまま電源を入れます．無事BIOS，OSとも2GBを認識してくれました．ここでケースの蓋を閉め，約3時間電源を入れっぱなしにしながら様子を見ます．いわば熱試験および性能試験を行った感じです．

結果として熱は大丈夫そうです．まあ真夏がやってきたらそのときはどうなっているかわかりませんが，初夏の状態では熱問題はクリア．パフォーマンスについては効果はあったと思います．実際ベンチをとったりはしていませんが，立ち上がりが少し早くなったのとウィルススキャンの全ファイルスキャン中もPCが固まったような挙動を示すことはありません．さすがにWMAファイルを再生しながらスキャンが入ると他がどうしても固まってしまうことがありますが，ここまでマルチタスクにこだわることはごくまれですので気にしないことにします．