AMDの怪

会社でK6-200を積んだPCがお亡くなりになりました.マザーがキーボードを認識しなくなったのです.いつもならばATXのケースは利用できるので,マザーを交換するのみで対応するのですが,もうソケット7のマザーはほとんど入手不可能.他の職場のごみ箱からスロット1のマザーを拾ってきて修理してCPUのみ購入し,事無きを得ました(←怪しい...).で,K6はどうするか?と行き場所を探すと...無い.どのPCもK6が使えるマザーではない上に,K6は既にかなり遅いCPUになってしまっている.うちではPentium166MHzなのに.

で,一回ごみ箱に捨ててから持ち帰りうちのPCに入れてみました.電圧と倍速設定のジャンパを変えて,さて立ち上げ.問題無く立ち上がりました.表示もちゃんとK6-200となっています.速度はというと体感できるほどでは有りません.でもベンチを取ると確かに速度は上がっているみたい.まあPentium166よりはいいのでそのまましばらく使うことにしました.

メールやインターネットやオフィス関連のソフトで問題もなく,夏の間にも熱暴走で飛ぶ様なことも無い非常に安定した状態が続きました.ある時,仕事の都合で使うソフトをインストールしようとCD-ROMからセットアップしたところ,"AMDのCPUでは使えません"との非情なメッセージが(T_T).でも何か対策があるに違いないとそのソフトの製造元のWEBを見てみました.すると想像したとおりパッチが出ていました.そのパッチはレジストリを書き換えるようで,何やら危険な香りがしますが,とりあえずダウンロードし実行してみました.その後そのソフトはほぼ問題無く使えました.しばらくそれで使い続けて見ることにしました.

さて2週間ばかり経ったでしょうか?私は以前と事情がちょっと異なってきていることに気づきました.というのはインターネットへの接続成功確率が非常に低くなってきていたのです.何らかの異常があるかもと思ってCドライブのスキャンディスクをするとやっぱり破損クラスタがあり,修復されました.で,その後Cドライブの使用率円グラフを見ると何と使用率は0%!うーむ.怪しい.しかもスキャンディスクをしてもしても不良クラスタが出来続けるのです.もうこんな状態では安心して使えません.

AMD用のパッチが一番怪しいのですが,そのパッチは個別に外せないようです.仕方なく必要なファイルをバックアップし,FDISKです.しくしく...Win95のインストールから約半日を費やし,復旧しましたがもうこんなのはいやなのでK6は入れたまま仕事で使うソフトのインストールをあきらめました.まあ,必要だったら会社でもっとがんばるしかないか.とほほ.

その後ですが,トラブルはないようです.K6が悪いのかAMDへの対応を真剣に考えないソフトハウスが悪いのか.判断は分かりませんが,未だにアンチインテルである事は非常に大きな犠牲を必要とするようです.

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