その彼が今回の年末年始ケースを買ってしまったらしい.しかもかなりお気に入り.そう大きくもない割にベイがたくさんあってしかも空きスペースがあるので作業がしやすい.という夢のようなケース.そう.彼はケースマニアになってしまっていたのです.複数買ってDuronマシンとK6-2+のマシンを作ってしまったらしい.で,必然的にあまったケースが邪魔なんです.といってもケースなんて秋葉に持っていって買い取ってもらっても苦労の足しになりはしない.何かの話のついでに取りに来てくれればあげますという話になったのです.2つのケースをもらって来ると妻の非難も明らかですがこれはもらって来るしかない.一つはATXにAT電源が付いているらしい.早速夜にとりに行き,そそくさとお礼を言って帰ります.何かと引き換えにという余裕は私にはないので,この借りは仕事で返すぜ!ってところでしょうか.
さてこの時点で私のPCケースはというとATにAT電源,マザーはATファクタのFICのVA503+.幸いにもVA503+にはATXコネクタがあり,ジャンパ切り替えで両方の電源に対応している.ケースはなんと1992年製.10年選手のミニタワーケースを細々使い続けてきた私に拍手(自虐趣味のなせる業という話もある)!片やもらってきたケースのうち大きい方はミドルタワーでありながら5インチベイが4ヶ,3.5インチが6ヶというもの.この辺がなんでミドルタワーと呼ばれているか違和感を感じさせますがとにかくこのケースの良いところはバックコネクタパネルにATキーボードコネクタ用のプレートが付けられるところ.その日はもう深夜になっていたのですが,このプレートをネジで締めた瞬間.もう徹夜してでも入れ替えと心は決まっていたのです.
作業開始とともにHDD3ヶとカード類4枚,CD-ROMドライブ,FDDなどをバシバシ外していきます.妻にちゃんと元通り使えるんでしょうね?と聞かれ,そのはずと答えるのみ.そう.ケースしか入れ替えないので元通り使えるのは当たり前なのです.しかも前とスピードも変わらない(T_T).
全部外してしまってからATXへ付けるのはこれまた簡単.マザーは全てネジ留めなので変なスペーサーを入れたりしなくていいのが素敵.今まで人のPCはATXで色々組みましたし,初めて実感することでもないのですが,自分のPCでそのメリットを感じることが出来るなんて幸せ.しかも3.5インチベイが多いので,今まで密着していたHDDや3.5インチ→5インチアダプタでくっ付けていたHDDが,新しいケースではそんな苦労もなく整然と取り付けられます.これはすごく便利.内部が広いのでIDEケーブルの取り回しも余裕があります.今まではまるでHDDの後ろと電源まわりがケーブルで埋め尽くされていたのですが...(^^;
マザーのジャンパをATX側にして全て換装して,早速電源ON!表示が何か変わるわけでもなく,立ち上がりが早いとか遅いとか全然違いません.モデムの位置を変えたので,再度セットアップをしなくてはいけませんでしたが,それをすることで通信速度が上がったりすることも有りません.でも,電源を切るときに唯一の違いが感じられました.それはWINDOWSの終了とともに自動で電源が切れること.今まで,"電源を切る準備が出来ました"のメッセージを待って電源を切っていましたが,朦朧とした夜中に切り忘れて,明朝妻にお目玉を食らったりしたのも思い出になりそうです.ケースにはプラスチックの板が付いていて,それをケースの上に取り付けて,物置に使えるとのことで,これまた便利.でも今の環境ではちょっとPCデスクからはみ出しちゃってちょっと格好悪いかも.まあ,これで今後ATXへの切り替えがスムーズに出来るわけで,一安心.
さて,もう一個のケース.どうしようかな〜.