怪しいノートに嵌る(その2)

次に,そんなに怪しくは無いけれど,とっても珍しいノートを紹介しましょう.それは

DEC HiNote Ultra 2000シリーズ

いやはやこんなノートあったんですね.MMXPentium(166または266)搭載で当時80万円以上と言うローコストパフォーマンスモデル(要は高いってことね).当時HiNoteといえばモバイラー達の夢のマシン.しかもこれが14.1TFTを搭載したNT4.0プリインストールのハイグレードモデルを出したと言うのだからこりゃ値段も頷けるっていうもの.しかし,重い...こんなに重くってそれまでのHiNoteと同じように当時のモバイラー達が使ったのかどうか怪しいですが,ヤフオクで流れているものを見ると,殆どが据え置きで省スペース,ハイスペックの両立を目指して使われていたような形跡があります.まあ,当時のモバイルってのは結構重くっても持ち歩く人がいたのでこれでよかったのかな?

で,GTX5266Mを買ったはいいけど,もう部品類が殆ど出回っていないので,復旧するのが大変.なんとか5166を丸まんま買ったりして復旧できたんですが,CD-ROMとFDDを挿入するベイの接触不良が起きて,途中でCD-ROMを認識しなくなったりして,ずーっと押していないといけないので大変.どうやらスプリングでドライブそのものを若干後退させるような構造になっているので端子間の面圧がとれずこんなになっているようです.うーん...

でも液晶はとっても綺麗でしかもセカンドキャッシュを1MB積んでいるので,操作感は軽快そのもの.キーボードもクリック感はあるのでそう悪くありません. 中身をちょっと見たところ,現在では流行らない手法でボディ構造が設計されていたりして面白い.剛性過多なところもありますが,台湾メーカーのPCとは一線を画した構造が魅力的です.まあメカ的な設計は一部問題ありですが,電気的なハードウェアは最高といえるでしょう.

DECはCompaqと合併し,そのCompaqも昨年HPと合併するという状況ですが,当時のArmadaやHPのノートとかと比べるととっても良いです.でも値段があれだったら誰も買わないかも.この路線を続けることなく,HiNote最終機種となったノートはノートPC開発者にとっていい見本でもあり悪い見本でもありといったところでしょうか?まあ今は無きDECノートに触れ,当時を偲ぶ私でした.HiNOTEは怪しくないやい!とHiNoteファンの方にはクレームを受けそうですが,まあ珍しいノートということで許してください.

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