私の言う怪しいノートとはどんなものか考えてみました.まず,
しかして例に漏れず変な方向に行ってしまいました.次なる獲物はFICのDESIGNOTE 5200.な〜んだFICか.っと思う人が多いでしょう.FICというのはマザーボードで有名なあれです.でも,このDesignote.国内では有名パソコンショップが売り出したりしていて結構有名でもあるのですが,FICブランドでこのショップて扱われていながら,実はFICさえもOEM供給先なのであります.実はLEOテクノロジーと言うところがDesinoteというノートブランドを持っていて,FICは単に代理店的な形でこのDesinoteを扱っていたと言うのが本当のところのようです.
本来ナビ用PCを探していてヤフオクで入手したこのノート.そのくせ,USBがなく,しかもDSTN液晶.この時点でぜんぜんナビ用でない.ほとほと自分勝手.あきれちゃう.したがって目的変更.まあ弄れるところが無いわけではないと思い衝動買いしましたが,そうはいってもどうやら冒険できるのはCPUだけのようです.メモリは今となってはその希少価値がゆえに高価なEDOメモリで上限は80MB.オンボード16M+拡張16MBの合計32MBでの操作においては若干のフラストレーションを感じざるをえません.当然のごとく64MBの高価なEDOメモリを同じく入手して,なんとかWindowsNT4さえもさくさく動くようになりました.うーん,これではつまらん.
で,お次はCPU.このモデルはMMXPentium166とClassicPentium166,150の3種のモデルで発売されていたようですが,MMXの166にも対応していると言うことで当然MMX向けの電圧も出せるはずです.またこいつのCPUソケットはこの当時ノート用の適当なソケットが無かったために,接点を持つ端子が基板上に並べられている擬似ソケットになっていて,それを介してCPUがマザーボードに刺さっているのです.一応これは486CPUのころよくあったものなので,ある意味懐かしい感覚を味わいながらも当時の工具を使ってぐいぐいCPUを抜いたり刺したりしてみます.まあCPUの交換は問題なさそうです.
でもまず200MHzあたりが動くかどうかが心配.そのためにはまず166MHzをちゃんと動かさねば!(なんで?)で,わざわざClassicPentiumの166MHzを入手.換装することにしました.でも送られてきたのは実はPPGAと呼ばれるプラスチックパッケージのもの.実は私はこの時点までPPGAの166はMMXだけと思っていたので,ちょっとびっくりしました.当時Intelは166のSPGAを出してから200MHzを出すまで非常に長期間を要しました.原因はその発熱,排熱技術.SPGAでは排熱が充分でなくPentium166は当時とても飛びやすいCPUの代名詞でもありました.当時ペルチェ素子や水冷ユニットを自作したりしてオーバー200MHzのクロックアップを楽しむのが上級者の常套手段だったのでした.で,満を持して出てきたPentiumはMMX200と同じPPGA変貌していたのでした.クロックが違うだけで全く外観の異なるCPUの出現に皆驚愕を隠せなかったのです(←大袈裟).
昔話はこのへんにして,あらためてDesinoteのWEBを見てみると心配すること無かれSPGAとPPGAの両方に対応と言うことが詠ってあります.物理的なハードルもこの時点で殆ど取り払われたわけです.
さて,その換装に伴う本体側の設定ですが,Designote5200ではCPUの脇にあるディップスイッチのS2でクロックを,S3で電圧を変えられるようです.で,S2のディップスイッチの設定とその時の表示周波数(Pen155なので動作しないところもありますが.)は→こんな感じになっています. |
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で,CPUを挿入してON/OFF/ON/ONにあわせます.ファンのついた放熱板を装着し,起動!問題なく立ち上がり,3時間程度の連続運転でも全く問題ないことが分かりました.うーん,ちょっと早くなったかな?まあ,これで満を持して次のステップに進めると言うわけです.