怪しいノートに嵌る(その4)

PPGAのPentium166で安定動作を勝ち得た後は,その次のメニューとしてMMXPentium200がお題となります.MMXPentiumの200なんてそんなもの手持ちには無いので,やっぱりヤフオクです.早速送料込みで1200円以上も掛かってしまいましたが難なくGET.

さて,その換装に伴う本体側の設定ですが,S2のディップスイッチはON/OFF/OFF/ONであることが大体推測できるのですが,電圧が分かりません.わざわざCPUを下駄で浮かして端子間を計ってもいいのですが,そんなのは面倒くさい.でLEOテクノロジーに質問のメールを送ったのですが,まあそんなユーザーに改造を快諾するようなメールが帰ってくるはずも無く,結局判らず仕舞.

しかたなく当時のほかのメーカーのディップスイッチ4つでのCPU電圧設定のセオリーみたいなのを探そうということで,IBMのThinkPad310シリーズやMebiusノートのMN-5000シリーズやMN-300シリーズなどの設定を参考に探ってみました.すると,どうやらS3のディップスイッチにおいてOFF/OFF/ON/OFFが臭い.といっても具体的な電圧は判りません.多分ClassicPentiumに対して約0.5Vの電圧降下はこのようにして生まれるはず!

で,さっそくやってみましょう.(←結構無茶)

差し替えて起動!BIOS画面ではなんとか無事にMMXPentiumと認識されているようです.動作も150から166への換装の頃とは比較にならないほどスピード向上しました.しばらく匂いをかいだり,発熱を手のひらで測ったりしたりしましたが,どうやら異常発熱は無いようです.

連続運転に於いても優秀な成績を収め,今回の換装は無事終了.ふた昔前のノートPCがどうやら一昔前のレベルまでアップしました.

実はこれに平行して,K6-2あたりを物色してみたのですが,どうやらこのノートにはK6-2は載らないようです.前回書きました特殊な擬似ソケットはPentiumに合わせ,4辺の端子の並びにおいて2辺は4列並んていて残りの2辺は5列並んでいます.それに対してK6-2は4辺とも5列であり,あまるピンが非常に多く,しかも2.2Vを出せるほど電圧のバリエーションも充実していないようです.K6-2の266で一度ディップスイッチの組み合わせで電圧を探りましたが,途中でCPUコアがこげる匂いがしてきてあえなく探索を中止しました.ですからこの状態がDesignote5200の順当な最高レベルということで,大満足となりました.それにしてもこんなマイナーなPC改造して紹介してもぜんぜん役に立たないかも.でも楽しい〜.

とりあえず情報が少ないノートなので2002年11月時点での情報を追記します。
各種ドライバはこちらから:http://pcg.fic.com.tw/5200/5200downlo.htm
スペックはこちら:http://pcg.fic.com.tw/5200/5200spec.htm
LEOのWEBはこちら:http://www.leosys.com/leoeng/

HOME KEN-Z's WEBのトップへ NEXT