さあ今回は素性は怪しいけれど結構生まれは順当な感じのPCです.PROTONのmodel5026です.これは今もコンピューター業界ではある程度有名なプロトンのPCですが,プロトンのwebからはまったくその存在自体を否定されたかのように情報がなくなっています.でも,この5026は元を正せば,MiTAC社のMiNote 5026TのOEMを受けたもののよう.で,このMiTACは結構当時有名なOEM供給元だったらしく.日本国内にも数社の供給先があったようです.その供給先には○wo○opなんてメジャーなショップの名前もあって,こりゃなかなかなもんですな.と感心していたところ,なんと名を連ねるほかの供給先にSHARPの名が!
どうやらメビウスノートのMN-7750/7760やMN-6550なんかもこのOEMを受けていたようです.おお,こりゃ興味深い.しかもmebiusのMN-7750やなんかでネット検索すると,CPUの差し替えにおいて結構弄くり倒せるモデルなようです.ほほ〜.こりゃ面白いかも?で,早速入手してまずCPUを換えてみます.まずやってみたのはK6-2の350MHz.なんでいきなりK6-2かというと,ちょうど有ったから.それだけです.それも前のユーザーがThinkPad310Eで足を一本折って換装を試してみたという曰くつきのもの.熱の問題が解決できなかったとかで,そのときはBIOS画面までしか行かなかったとのこと.まあ運がよければ使えるのかな?とか都合のいいことを考えていきなりK6-2にチャレンジしたわけです.しかし350で100x3.5倍速にいきなりチャレンジするほど私も酔狂では有りません.一応66x3.5=233からチャレンジです.そのためにはまずBIOSをアップする必要がある様子.で,MiTACには1.14というバージョンがあり,Sharpには2.0IとかいうBIOSがアップされています.どうやらこのBIOSのどちらも動くとのことなので,日付を見てみると2.0Iの方が新しい.で,Sharpのほうをダウンロードして早速BIOSアップグレード.
で,MiTACの資料によると,MMXに対応しているのはマザーのリビジョンが2H1以降のものであることと書いてあります.まあ入手したものはMMXの166がもともと載っていたので,多分2H1以降なんでしょう.また3.5倍設定を持つのはR2L以降で,BIOSはR1.1以降でないといけないとのこと. まあ,全部ばらしてボードのリビジョンを探ってもいいのですが,そこまで手間をまずかけたくないので,とりあえずやってみます.電圧,クロックについても親切にチャートがありますので,それによると...CPU近傍にあるディップスイッチをいじるのですが,ふむふむ,電圧設定はK6-2は2.2VでOFF/OFF/ON/OFF.3.5倍は4つ全部OFFだそうです.で,底板を外してファンを取り外しスライドさせて取り付けるタイプのソケットに刺さっているCPUを交換します.早速パワーオン. ところが!BIOSから先に進まない(T_T).しかも電圧を徐々に上げるも症状は変わらず. ああっ!やっぱりだめだったのね?これではCPUが悪いのかこのノートが悪いのかわかりませんが,この後このK6-2を他のマザーに指してみたら起動だにしなかったので,どうやらCPUが悪いようです.ああ,また無駄な買い物した〜. で,悔やんでいても仕方ないので,ちゃんとしたK6-2を買おうかと思ったのですが,やっぱりだめだったらいやなので止めました.会社に献上したK6-2の400MHzをまた戻して実験して見ようかとも思ったのですが,すごく面倒なので(^^ゞ.で,結局MMXPentiumの233でお茶を濁しました.まあ,これでCPUはいい感じになったのですが,K6-2が動かなかったので他にもなにかやってしまいそうな私が怖い. |
電圧設定(V):SW501
| クロック設定:SW502
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