モデムの怪(その2)

しばらく使っていたViva 56LP-Vですが,実のところ日頃から大容量のファイル転送をする訳でもなく,不足を感じる機会なんてそうそうなく時が過ぎていきました.唯一56K本来の速さが体感できないのがどうにも歯がゆく,なんとかしてやろうという野望も不埒なりに燃え続けていたというそんな状態でした.そんな時,会社で56Kのモデムが不要になりました.ホームユースの格安PCに付いてきた物ですが,NICを入れるのに邪魔だから抜いたという代物です.しかし,カード上に載っているのはどこかで見たことのあるLucentのチップ.型番まで同じじゃあ有りませんか.一抹の不安を覚えてしまいましたが,私のうずきだした冒険したい衝動は結局止まりませんでした.

早速一旦ごみ箱に入れて持ち帰り(^^;付けてみました.で,結局動かず(T_T).そのホームユースPCに付いてきたモデムのドライバを使ったのですが,なぜかダメ.ドライバのインストールのときに現れる機種名によると,Modem Master 9250 というものらしい.ただしメーカー名は不明.で,この型番でインターネット検索してみても何も引っかからない.個人ユーザーさえもいないことからPCパーツとしてOEM流れ品としても流れていない様子.この時点でModem Master 9250専用に拘った場合,PC添付のドライバを使わざるをえなくなりました.で,違った視点でものを考えて見ることにしました.Lucentのチップを使用しているということは,Lucentのサイトにドライバがあるのでは?と考えたわけです.でたどり着いたその先には果たして目的のドライバがありました.

ダウンロードし,ドライバを入れ直し,起動.でも動きません.しかもダイヤルするとハングアップ.悔しいので何度もドライバを入れ直してはやってみてもだめ.今度はさっきまでの9250用のドライバに一旦戻してみようと思い,ドライバを消してもなぜかその後の起動でLucentのドライバが優先されて読み込まれます.その状態でもハングアップ(T_T).

そうこうするうちPCの起動がままならなくなりました.ついにはセーフモードでも2回に1回しか立ち上がらなくなりました.何がなんだかわからないうちに身の危険を感じた私は急いでデータをバックアップし,Win95を再インストール(T_T).で,期待を込めてまっさらの状態で9250を挿し,専用ドライバを入れました.結果はダメ.Lucentのドライバを入れても,ダメ.で,またまたハングアップ.また何かシステムが破壊されているかもしれないので仕方なくWin95をまた再インストール.今度は56LP-Vを入れLucentのドライバを入れたところ,通信可能.それになんとこの通信速度が37,333bps(何でしょうこの中途半端な数字...)!40Kには届かないまでも,今迄よりかなりな改善.なんだかわからないけどむふふふ.ここでまた天の邪鬼な所を見せて,ドライバを56LP-Vの物に戻してみましたが,変わらず37.3K.むむ,今迄の自虐的な速度は何だったのでしょうか?

結局新たなモデムのインストールには失敗しましたが,ドライバもそのままで,速度が向上しました.なんにも原因が分からないまま現在もそのまま使用していますが,こんなことあってもいいのでしょうか?非生産的ではありますが,ますます深みに嵌まっていく感じがとっても素敵な数日間でした.

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