Solo5300のCPUファン交換

Solo5300も稼動開始以来約7年が経過.結構国内外の出張にも,旅行の際のお供にもかなり減価償却は済んでしまったような感じ.とある事情のためその老体に鞭を入れて無理やり使い続けているのですが,HDD以外で壊れてきた箇所がありました.それはCPUファン.

とある出張でホテルの部屋.結構ホテルの部屋に居るときはインターネットがつなげられるときもそうでないときもPCの電源を入れっぱなしにして音楽を聴いたりしているのですが,その音楽に対して徐々に大きくなりつつある雑音が.明らかにファンの音が大きくなってきているのですが,これが一旦電源を切ると収まったりそうでなかったり.まあ一泊の出張だったので,その夜はなんとか我慢することにしました.戻ってから次の出張までの間にこのトラブルを何とかしようということで,CPUファンに強烈なエアブローを吹き掛けて,ファンの羽根に付いた埃などを吹き飛ばします.ファンの音が大きくなった場合は,こうやって羽根に付いた埃を取ってやることでウェイトバランスの偏心を取り,音消しをするのが結構有効だったりします.ただ,エアブローをすると羽根が勢い良く回ってしまうので,あまりにも強く吹き掛けることで,ファンのベアリングを焼き付けてしまったりしますので,十分な注意が必要です.

エアブローの効果は結構あって,半年ぐらいはなんとか音も収まっていたのですが,またしばらくすると音が大きくなってしまいました.しばらくこの音があってもいいかな?と思いつつ使っていたのですが,どうしても事務所の仕事でこのPCを使わなければいけない事情が生じたのでとりあえず音を消さなければいけなくなりました.しかたなく,一旦分解し,ファンを清掃などしてみたのですが,結果は×.季節が冬であったこともあり,ついにはCPUファンのコネクタを抜いて急場を凌いだのです.ところが,このPCで特定のソフトを動かしている最中にハングアップするようになってしまいました.CPUファンがまわっているときはそんなことはなかったのに...

ここまで来たら,何かしら対策を講じなければいけません.まず,Solo5300のCPUファンでヤフオクに網を掛けます.しかし,全然でない.これでは熱の影響が深刻になる夏が来てしまうじゃないの〜.他の機種のものが流用できないかを現物の形状を参考に探しますが,Gatewayの当時のモデルやその前後のモデルで同じCPUファン+ヒートシンクを使っているものはどうやらないようです.

そうこうするうち,やっとでました!Solo5300用CPUファン(ちなみにジャンク.)ジャンクなのはどうでもいいとして(ええんかい!),気になるのはその写真に写っているものがどう見ても私の探してきたものと違う形なのです.まあ,出品者が他のSolo5300の部品を出品している人だったので,ほぼSolo5300から摘出したものであることは間違いないのでしょうが,どうも不安.もちろん他には入札者もいないのですが,もともと高価な開始価格であったことも響き,結構な高額落札.

で,到着したものを早速取り付けます.写真ではサイズがわからなかったのですが,実際到着したものを見ると,サイズはほぼ同じ.CPUの当たり面も同じ,ネジの取り合い,ファンのケーブル位置,長さ,コネクタも同じで,違うのはヒートシンクの形状,ヒートパイプの取り回しぐらい.そうなるとどうにかして取り付けることが出来そうな予感です.

で,CPUとの間の熱伝導シートは結構完全な形状で残っていたので,それはそのまま利用するとして,取り付けは難なく終了.記念撮影は取り付けた後のもので,新旧で向きが違いますが,これだけでも全然見栄えが違うのがわかるでしょう?同じモデルで2種類のヒートシンク+CPUファンが使われているというのは結構珍しかったりするのではないかと思いますが,7年前のモデルのこんなところに気づいても何のメリットがあるのかと,自問自答してしまう私なのです.

さて,試運転です.キーボードを固定しない状況で,電源オン.無事ほぼ無音でファンがまわり始めました.電源ONのままキーボードを取り付け(結構面倒なのよこれが),そのまま例のソフトを立ち上げて,ハングアップするその特定の操作をやってみます.

なんとかハングアップは回避できたようで,ファン交換の効果が体感できました.ちなみにファンの排気口に手をかざしてみると,以前よりもかなり力強く多目の風量を噴出している感じです.ああ〜,やっぱりこうでなくっちゃね〜.

ということで7年選手のノートPCをここまでして使い込む私にまた自己陶酔の時が訪れたのでした.

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