ThinkPad340CSEにWindows95を(その1)

職場にて2000年5月現在の標準的なPCはPentiumV-700MHz, RAM-128MB, HDD30GB, DVD-ROM付き, WIN98プリインストールとなっています.そんな中,電源の故障したJUNKのノートPCが私のもとに有りました.ThinkPad340CSE. 9inchDSTN, 486SLC-66MHz, HDD-340MB, 12MB-RAM, CD-ROMなし.PCカードは1スロット付き.Windows3.1プリインストール.1994年製.症状はACアダプタを接続していると電源供給が途中で切れるというもの.ただ使えないわけではなくACアダプタを一方向に押し付けていれば使えるのです.まあこの状態を使えるというのは余りにも無理があるのですが,今になって修理するのもばかばかしいような仕様ですのでここ数年ほったらかし.誰も使わないので,机の中を検査されるたびに"なんで捨てないの?"とみんなに言われる逸品です.勿論捨てなかった理由がないわけではありません.会社ではちゃんと解体して捨てないとアンチエコロジーじゃあないですか...それを面倒くさがった私がいたおかげで,このマシンはなんとか今まで命長らえて来たのでした.でもそろそろ潮時.といっても何の楽しみもなく捨てるのは私の嗜好に反する.で,このPCにWin95をインストールしてみようと思い立ったのです.

私がこの計画を思い立った理由が,誰もやってないから.その古さと仕様の中途半端さから今まで一つとしてWin95をインストールして使っているという情報がない.案の定webで検索してもWin3.1かPC-DOSで使っている例しか紹介されていません.それにサブサブマシンとしても常用している様子がないのもなかなか枯れまくりな感じで素敵(だんだん私の目には魅力的に映ってゆくのが異常)...IBMのサイトに行ってみると,まるで存在そのものが抹殺されたかのようにドライバなどのアップデートがされていない.一応モデルカタログには乗っているのですがね...

これはやるしかない!

で,まずうちに持ち帰り,ACアダプタを修理(?)します.状況を観察すると,ACインレット側のコネクタは異形状のモデルにも対応できるようにでっかいコネクタの先端が着脱式になっています.でっかいコネクタ本体にちょっとした力が加わったとき,てこの原理で過大な力に変わり,破壊されてしまったと読みました.着脱部分をはずしてみると上下から2つの樹脂部品で板金の接点を挟んでいるというような構造となっています.分解してみるとこの接点が直角に曲がった部分で破断していました.これがACアダプタの位置によって接したり離れたりしていたため,突然電源供給が止まるような症状が出ていたのです.意外に簡単な理由で故障していたのを発見して,こんなことなら早く修理しておけばよかったと思いましたが,そうはいってもここ数年は使えるといっても余りにもその遅さゆえ使える状態ではなかったのですがね.

その破断した板金をはんだ付けで復旧しようかとも思いましたが,またこの部分で接触不良が出ては仕方がないので,あきらめました.この着脱部分のみを購入することもできるみたいですが,今となってはそれもばかばかしいので却下.結局手持ちのサイズのあった電源コネクタを配線で延長して取り付け,なんとか電源供給には難がなくなりました.外観は悪いですが,この方式に変えたことででっかいコネクタ本体と別体式になり,コネクタには直接過大な力が加わることもなくなりましたし,良しとします.これで殆ど出来たも同然と思ったあなた.甘い!この後も続くのであった...

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