ThinkPad380Zに嵌る

寒い冬は出来るだけ寒い部屋には行きたくないわけです.従ってリビングでPCをやりたいわけですが,ノートPCをそのまま使っていてはいやな感じ.まず,今うちにあるSolo5300で物足りないのはモニタサイズ.しかも子どもたちがいじってしまうような環境にSoloを持ってくるほど豪気ではない私.

で,ちょっとお安い大画面ノートを落札.ThinkPadの380Z.でも普通のものではなく,もちろんジャンク.何がジャンクって,よりにもよってモニタが映りませんってやつ.何考えてんだか...で,どうするかって言うと,直すわけです.まず疑ったのはインバーター基板.インバーターというのはノートPCで使う液晶の照明で使用している高圧を発生させるもので,液晶画面がプツッて消えてしまった場合で,うっすらと画面に映るべきものが見えている場合はこのインバーター基板がいかれている可能性があります.で,今回の機体も外部モニタには間違いなく映りますが,液晶には明るい部屋で見るとうっすらと画面の状態が見えます.

さて,ここでマザージャンクな(らしい)機体を落札.実はこのお値段がもともとの機体の1.5倍以上の金額.う〜ん,一体何をしたいんだか...気を取り直し,インバーター基板を入れ替え.インバーター基板はモニタケースを前の2本を外すだけで交換できます.早速,電源ON!

あれれれれ?輝度を一番に明るくしても薄暗いしどうやら白がくっきり出ていない様子.うーん,接触不良かも?ということで,本体側のインバーター基板に伸びるケーブル類のコネクタを抜き差ししました.文章で書くと簡単ですが,実はこれ結構大変です.裏側のネジを外してキーボードやキーパッドつきの上の板を外して初めてアクセスできます.しかも,その上板にキーボードが乗っているわけで,なおかつ,FPCが抜けないように途中本体側板金に引っ掛けてあったりするので注意が必要です.で,そこまで苦労したにも関わらず,結果は×.次に,液晶モジュールの裏側の差込が甘いのかもしれないとおもい,先ほどのモニタケースのサイドの4本のネジを緩め液晶モジュールの裏にアクセスします.コネクタ自体はそう緩んでいる感じでもありませんでしたが,一応抜き差ししてぎゅっと押し込んでおきました.でも結果は×.

ここで諦めかけましたが,気を取り直してようやっと次のターゲットを見つけました.それは液晶モジュールそのもの.液晶自体は生きているかもしれないのですが,裏についている薄い基板がいかれるとこんなになるかもしれない.これでダメならメイン基板がダメなので,もうこれは後がないなと...

で,マザーダメの本体から液晶ダメ(と思われる)本体へ液晶を移しました.もうここまで来ると早いです.一瞬にして液晶モジュールを入れ替え,ケースを閉じる前に起動!このときインバーター基盤には触れないようにしないと高圧部分に電荷がかかっているので,感電する可能性があります.良い子は真似しないで下さいね〜.

で,結果は!?○!どうやらインバーターは大丈夫だったものの液晶がダメだったみたいで,もとのインバーターもOKでした.ということで,念願かなって使えるようになった380Zですが,RAMがEDOなのでした.とほほ.高いので96MBまでしか増設できません(公称でmax96MBですが,実は一部のメモリで160MBまで増設したというお話があるのですが,144pinのEDOの128MBは高いので).仕方なくサブとして使っていましたが,動画再生なんかはちょっと無理そう.MMC-1のPentiumU400MHzなんかを入手すれば何とかなるかも?という感じですが,MMC-1のCPUは中古でも高くって...結局ブロードバンド時代にはちょっとつらいですかな?ということで,苦労した割にまったく使われないかわいそうなノートとなってしまいました.

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