モデムの怪(その1)

モデムについては今迄とてつもなく紆余曲折を経ているのですが,やっぱり安し悪しの路線で選んでいるので(?)これはぜひご紹介しておかなければいけないでしょう.

モデムに私が求めるのは,

やっぱり怪しくって安いこと!

でもWin95が出たてのころの数年前はモデムもそんな種類が無くって,今の有名処が結構怪しいメーカーとして位置付けられていたと言う感じでした.で,Microcomの外付け288をその当時の底値で買って使用していたのです.ところがその3年後,実家に帰ったときに妹がインターネットがしたいと言い出し,日本橋にモデムを買い出しに行くことになったのです.当時の主流といえば56KのPCI,V90対応で,7-8千円というところでした.勿論5千円以下というのもあるにはあるのですが,何せ日本橋.私が中学生の時分にうろついていた頃とは勝手が違います.当時はPCパーツを扱っている店というよりPCパーツそのものの存在が皆無でありましたから,旧来から知っている店の知識がぜんぜん生きない(T_T).とはいえ,秋葉原の名だたるお店が日本橋支店を出していますし,そんなに難しいことではなかろうと安易な気持ちで恵比寿町の駅を後にしました.一応名だたるお店の支店は全て回ってみましたが底値が8800円.ここで考察.秋葉に本拠があるお店はやっぱり定番商品の値段は揃えていますが怪しい系のパーツは置いている頻度が低いのでしょう.置いていたとしても極小数なのですぐ売れてしまうのではないか?と考えました.それに買い出しに出た時期は年末も年末,12/30日です.大安売りがあるはずも有りません.そこで無理を承知で地元系のショップに足を運びました.10数店のお店を回ったのちようやっと見つけたのはViva 56LP-V.6980円.当時何の知識も仕入れずに購入したのですがLucentのチップを使っていて如何にも安そうな感じ.で,それを持ち帰り妹に立て替えたお金を埋め合わせてもらって,早速実家の私自作のPC(P5-166)にインストール.内蔵モデムにありがちなCOMポートのコンフリクトも難なくクリアし,早速通信!ところが動きません.ダイアル音が何をやっても出ません.実家の回線が特殊なのか調べてみましたがキャッチホン設定(←外しとけよ)がされているぐらいで,全く問題ありません.結局そのモデムはあきらめ,またの機会にうちからMirocomを持ってきて繋げると全くすんなりつながりました.まあ妹はそんなヘビーユーザーでもないのでこれで十分ということになりこちらは一件落着.

でこれが私のPCで動くかどうかが問題です.一応Microcomを供出したのみとはいえ,動かなければ私はモデム無しの生活を送らなければいけません.それでも緊張しながらインストールすると...動くじゃあないですか.で,通信スピードというと31.6K?むむむ.288よりは早いとはいえこれでは56Kのモデムとは言い難い.欲深い私はこれに納得せず,いろいろ小細工をやらかしました.まずやってみたのは電話回線からの配線を換えました.電話とモデムをパラに接続していたのをまずモデムを中心にディジーチェーンで繋いでみました.でも結果は変わらず.まあこの接続ではケーブルの長さも半端ではないので効果がないならば却下.でついでに電話機を外したときの速度はというと40K超!うーむ.電話を外してみるか?とも思いましたが,実生活の利便性を著しくスポイルするので却下.ならば原因はノイズに違いない.ということでお馴染みのフェライト攻撃.PC電源の両端,電話線の前後,モニタ電源の前後にすべてフェライトをまきました.これは行ったに違いないと思い速度を測ると,ありゃりゃ?変わらず(T_T).

この後ドライバを最新バージョンに入れ替えたりしましたがダメ.との当時新設されたばかりのアクセスポイントに接続を帰るも全く変わらず.その後信憑性に怪しいところは有りますが,LucentのチップはCPU速度が遅いとその真価を発揮できないという噂も有り,結局あきらめてしばらく使い続けることにしました.早いCPUにしたいよ〜!とほほほほ.

(つづく)
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