フロントスポイラー(装着編)

さて,恒例の装着編です.塗装については今まで散々バイクのところで紹介して来ていますので今回は割愛します.ご興味のある方は歴戦のニンジャコーナーのほうでご確認ください.で,取り付けにいきなりいってしまうのですが,今回もやっぱり少し悩ましいことが発生してしまっています.というのもこのスポイラーのやっぱり安さというものが影響していると思われます.流石中国製とでも言っておきましょうか?そうなんです.模りに失敗してしまったいわゆる不良品であることがこの期に及んで発覚してしまったのです.

そう,作業を開始するにあたって現物あわせをしてみたんですが,写真を見ていただければ一目瞭然.右側なんですが写真のような状態なのです.タイヤハウス側をあわせて,バンパーとの隙間が前後均等になるようにしても最大1cmあいてしまいます.後ろ側をぴったりするとこれが前側で2cm以上の隙間となります.これはもう模りがいい加減であったとしかいいようがありません.たとえバンパー形状に多少の個体差があるにせよ,自分でやってもここまでの大失敗はしないと思われます.これが将に激安であった理由ということをいまさら気づいても後の祭りというやつです.

恐らくこれが大量に仕入れた量販店であれば返品も利いたでしょうが,私の場合は1式しか購入しておらず,それも1年以上前.塗装もしてしまっておりもう返品は利きません.この局面をどのように打開するか考えては見ましたが,せっかく部屋の整理が終わった直後なのにこのスポイラーを再び部屋に戻すようなことをすると,どうもそこから先に進むのに今まで以上の精神的な反動を与えてやらない限り再開できなくなってしまいそうです.すぐに修正をするにもFRPの修正なんて出来ないですし,結局穴を開けるなり削るなりして隙間なく取り付けられるようにするしかありません.そんなことをしても穴が開いた部分が弱くなってすぐに割れが進行してしまうような気がしてならないので,ここはほかの手立てを考えるしかありません.

で,結局強行します(何にも考えてへんやんけーっ!).というのもタイヤハウス側のバンパーを少々広げ気味にしてやれば,その隙間は許容レベルに近くできそうなことがわかったので,ひとまず取り付けてみてその隙間が許容かどうかまず見てみることにしてみたのでした.取り付け自体はフロントをジャッキアップして下からの作業をして比較的シャンシャンと済んでしまったのですが,途中少し痛い思いをしてしまいました.いや,こんなスポイラーを値段につられて掴まされてしまって既に十分痛いわとお思いのあなた,それは先走りすぎというものです.このネジでの取り付けにあたっては前回の写真にもありましたが板金状のナットをバンパーの裏側から当てて抜け止めにするわけなんですが,中央のネジを締めるときにこの裏側のスペースというのが異様に少なく,力を入れてバンパーを下に引っ張りながら力を入れて,なおかつナットを指で固定するという大技を繰り出さなければいけないのですが,この際にネジを締めるのに夢中になりすぎて誤ってナットを押さえている指先にネジが刺さってしまったのでした.もともと狭い隙間に指を入れているので,いろんなところに指が挟まって痛い思いをしていたので,反応が遅れたのもありますが,これがかなりな深さになるまで気づかなかったという体たらく.ああ〜痛かった〜.

さて,そのようにして写真のように取り付いたんですが,これってやっぱりネジにはワッシャとか噛ましたほうがスポイラーの破損とかを防止しやすいんでしょうかね?それとも過大な力が加わってもバンパーではなくスポイラーのネジ穴の周りだけが破損するようにする都合上あえてワッシャを入れないことになっているんですかね?まあどっちにしろそんな苦労して取り付けたネジを再び抜いてまでワッシャを入れる根性もないので,ここはこのままで行くことにします.


で,問題の右側の隙間ですがこんな感じです.これを許容といってしまうとセンスを疑われてしまうほどの隙間です.最大で5mmといったところでしょうか?せっかくの世界一の燃費を誇る中級セダンなのにもかかわらず,私の異常な行動と判断のなせる業で高級感まるでなしのヤサグレ車になってしまったかも知れません.


ちなみに左はこんな感じです.これが出来るんだったらなんで右はあんなになってしまったんでしょうか?不思議でなりません.ここらへんが中国品質なんでしょうか?


全体の見栄えはというとこんな感じになります.でっかさの割にはアイデンティティの主張が弱いようです.思ったとおりの効果が得られず少しがっかり.恐らく最低地上高があんまり変わらないように設計されているためと思いますが,遠くから見ると本当につけていることさえも気づかないほどです.問題の隙間についてはこの方向からならあまり目立たないんですが...まあ,駐車場の入り口やなんかでスポイラーを摺らないよう考えたのですが,結構あごが出っ張った感じになっており,あまり最低地上高に対してのこだわりは車検対応以外には効力を発揮しないかもしれません.しかし,このあごが出っ張ったデザインのせいでその肝心の車検対応についても実現できていないような気がします.これは一回車検場にそのままもって行き,ダメだったら自分ではずして再受験なんて面倒なことをしなければいけないかもしれません.う〜ん,車検にジャッキもって行きたくないな〜.


最後にスポイラーとは関係ありませんが,作業していて気づいたことがひとつ.ここでも中国製恐るべしな現象が私を落胆させます.これも1年ほど前になりますが家族の反対を押し切ってまで取り付けた格安フォグランプですが,購入してから追加コーキングなども行わなかったにもかかわらずランプの中に水分の浸入もなく気をよくしていたのですが,よくよく見てみるとランプ周辺の塗装が既にボロボロ剥がれてきています.見た感じ下地処理などせず,プラスチックに直接塗料を薄く吹きかけただけのようで,私の自家塗装よりもひどい工程であったことを物語っています.

もうそろそろこういった粗悪品をつかまされるのはイヤだと思いながらどうしても中国製であることに目をつぶってこういったものに振り回されてしまいます.まあ仕事でもプライベートでもあの国の製品には振り回されまくってますから言わば反省を知らない国が存在する一方で反省を知らないユーザーがいるという絶妙なバランスの上に需要と供給が成り立っている感じなわけですね.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT