前回の更新からもうずいぶんと間が空いてしまいました.あまりにも更新がないのと,車齢もそれなりになってきたこともあり,この間はネットでしかつながりがないいろいろな方にプリウスまだ乗ってるんですか?とか聞かれてしまう始末.当然というわけではありませんが,このwebで終了宣言をしない限りは乗り続けているというのはある意味使命感にまでなってしまっているので,人知れず車を買い替えているなんてことはございませんので,どうかご安心ください.(誰向け?)
こういった状況になっているのは,ひとえにこの30プリウスは交換部品が極めて少ないというのが原因でもあります.正直この6年間で交換したものといえばタイヤとワイパーブレード,オイル,オイルフィルター,エアコンエアフィルター(臭かったので)ぐらい.あとヘッドライトのライトレンズはくすんできたので研磨をこの2年のうち1回やりました.そのヘッドライトについてはロービームのLEDが片方ダメになってしまったので,もうずいぶん前に購入してヘッドライト(ロービーム)のLED化の項目でご紹介したe-auto funという名前がパッケージに印刷されていたLEDバルブの生き残ったほうを暫定で取り付けて,もう片方は前回のまたヘッドライトLED交換でご紹介したAOXNRFAという銘柄?のバルブをそのまま残し,いわゆるガチャ目でしのいでいたりします.両眼とも一度紹介したLEDですし,ガチャ目にしてしまっているので,トピックとしてどうかな?と思いそれもweb更新の機会には至らなかったわけです.
そして,この期間で実は生活面などでは大きく変化がありまして,
・九州のとあるところに単身引っ越し
・30プリウスを持ってきた
・かみさん用には別の車を購入
といった状況になりました.新しい車を持ってこないでこの30プリウスを持ってきたのは,かみさんが古い車に乗っていると修理などが発生したときに苦労するからでして,まあその新しい車というのは中古ではありますが,それなりに新しい車を購入していたりします.ただ,比較的新しいので何も手を入れるところが ないですし,普段は全然私が乗ったりいじったりすることもないので,トピック紹介することもなくこれまでは来ています.そしてその状態で2年弱が経過して,30プリウスを九州で車検を受けなければいけない時期となってきました.車齢も15年となり,そろそろご老体ではあるのですが走行距離13万kmを超えている割に燃費も悪くないですし,パワーもそんなに劣化している感じはありません.
ただ,今回まで車検についても2回ばかりトピック紹介を飛ばしてきたのに,この期に及んで取り上げることにしたのは1点懸念点があったからです.というのが,車検における光軸測定の手順の変化です.どうももともと令和6年8月にハイビーム測定からロービーム測定に切り替わると予報が出ていたのですが,実際そんなことを一気にやると検査場が大混乱してしまうということで,県によってはこの令和7年3月時点ではその移行期間の措置として
(1)ロービームで1回目検査→合格なら終了,不合格なら調整して2回目へ
(2)2回目はまずロービームで検査→合格なら終了,不合格ならそのままハイビームで検査
(3)これで合格すれば終了,不合格ならロー,ハイとも再調整して2回目と同じ検査を3回目行う
となっているようです.この移行期間は最大2年とのことなので,それは県ごとの状況を確認しておいたほうが良い感じです.ちなみに令和7年3月時点では関東,九州ともにこの移行期間は2年になっているようです.
なので,私の30プリウスの場合,ハイビームは前回車検でOKが出ていて,あまり点灯する機会もないので光量含めて合格できる確率は半分ぐらいはありそう.一方ロービームはいずれも車検対応をamazonには書いてありましたがガチャ目のしかも安価なLEDですのでかなりやばそう.まあ,ここは当たって砕けろかな?ということで車検満了日にかなり日が残っている段階で早めに一度車検を受けてみることにしました.そんなこんなで一通り灯火類,機能チェック,下回りチェックなど自前検査をして,とあるウィークデーに半休を取り,運輸支局へ出発.
こちらの運輸支局では車検を受けた後で自賠責に入っても良いようなので,検査用書類を一通り書いて印紙を貼って,そのままラインへ.灯火類,ワイパー,クラクション,車体番号,窓のスモークチェックなどは問題なく済み,こちらの運輸支局では車の車検は初めてだったので,案内の方についてもらいラインに入ります.さて肝心の光軸は,ロービームで両眼ともNG.出口のボックスで不適合状況の通知書を印刷してもらったtころ,両眼とも光軸ではなく光量が全然足りていないとのこと.なんと規格6400cdに対し,右が3000cd(e-auto fun),左が3800cd(AOXNRFA)という体たらく.これはさすがに両眼ともトータル5年以上使っているので経年劣化というのもあるかもしれませんが,車検対応を謳っていたものがこれほどにまでなっているとはと呆然としてしまいます.
さてこの後は2回目に挑むわけですが,今回は移行期間ということでロービーム,ハイビームの両方のトライで臨めるわけです.しかしその順番でやった場合,ロービームの光量があまりにも足りなかったらハイビームの検査に進めないなんてこともありうるかも知れません.なのでここは安全策とあわよくばという路線で,ロービームの光量が足りないLEDをあきらめ,フィラメントのバルブに変えて2回目をうけることにしました.
とはいえ,手持ちでプリウス30のロービームに適合するH11のバルブなんて持ち合わせていませんので,運輸支局ちかくのイエローハットに直行.ここで衝撃の事実が.車検が通りそうなH11バルブの最安値がなんとamazonプライム(送料込み)の約2倍.とはいっても長い思案をしている余裕はありませんので,断腸の思いをいだきつつレジへ.早速駐車場でバルブをLEDから交換します.で,光軸はどうするかというといじらないでこのままという選択と相成りました.というのも光軸をいじって臨んでも,いじらなくて望んでも以前は純正状態でそれなりに調整されているまんまなわけですから,運が良ければこれでロービームで車検をクリアする可能性があります.その可能性を私は捨てることが出来ないのです.
交換して早速運輸支局に戻り,再検査の列の後ろにつきましたが,えらい長い列ができていて,これでは2回目を受けるのがせいぜい.3回目となると午後のセッションになるのは確実でして,午前半休のみを取っている私としては,意図せず絶対に2回目で合格しなければいけないというシチュエーションに陥ってしまったのでした.で,約30分近くまったでしょうか?ようやく光軸のみ再検査ということでラインの入口でボタンを押していざ.
そんな感じで緊張の下受けた再検査では結局光軸はロービーム,右OK,左NGでハイビーム測定になりました.プリウス30はハイビームはロービームと同時発光ですので,ロービームを隠すのを忘れていて,”プリウスの方,ロービームを隠してください”と指示を受けてしまいましたが,つまるところやっぱりハイビームで左右合格.
ライン出口のボックスでは合格してしまったのでロービームの不適合について通知表が印刷できないようでしたが,検査官の記憶ではロービームが左が18cm低めに出ていたとのこと.これは車検から戻ってから再調整しておきましょう.あとは事務棟に行って自賠責に入り,書類を一揃い提出したらあとは待つだけです.結局新たな車検証がもらえたのが11時40分ぐらいで半休を取った身としては,ここで取り急ぎ職場にもどればOKなタイミングではありましたが,実はバイクの並行輸入に関する書類の提出があったもので,結局運輸支局を離れられたのが12時半.これでは半休ではなく午後の出勤に10数分程度遅刻することになります.まあこれは職場にあらかじめ連絡しておいてご容赦いただきましたが,光軸検査について変更があったのにあまりにも事前準備を怠ってしまったことをちょっと反省.
こんな感じで今回はなんとか15年目の車検を通すことが出来ましたが,赴任期間もあることなので次があまり手間をかけずに車検合格するか,とても心配になってきました.といいつつそもそも次回車検でちゃんとこのようなトピック紹介でできるかどうか,それもまた不安だったりするのです.