初のオイル交換

もう随分更新が滞っているプリウスですが,もうホントにやることがなくってこんなコーナーやっている意味がありません.といいつつも1つだけ永きにわたりやらなきゃやらなきゃと思いつつ対応できていないのがありました.それはオイル交換.走行距離はすでに38000kmとなり,はっきり言って初オイル交換の適齢期はとっくに過ぎているはずなのですが,前のセフィーロでも10000kmでようやっと交換していたのに,プリウスのようなハイブリッド車で,オイル交換を同じペースでやっていては損なのでは?と全く愛車精神のなさを露呈してしまっています.

まあ愛情の問題もあるかもしれませんが,実のところ最適なオイルというのがなかなか見つからなかったというのもあります.セフィーロのときもそうそうエンジンをぶん回したりしなかったですから,5W-30あたりのエコな粘度のものを選んでいたのですが,プリウスの場合トヨタ純正では0W-20が指定されています.純正でなくてもハイブリッド用ということなら0W-20が相場というわけで,ここは是が非でも0W-20でハイブリッド用と銘打ったものを入れたいわけです.しかしこういった時流に乗った銘柄は値段が少しお高めなのが問題.なかなか購入に踏み切れません.

で,長らくオイル交換されることなく4年近くも放置される我がプリウス.申し訳ないと思いつつも,距離の割にエンジンの回っている時間が短いので,そんなにオイルは汚れないなんて情報を鵜呑みにし,それよりも4年近くというオイルの性状がもう変わってしまうのに十分な月日が経っているわけで,すでにその理屈は破たんしているわけです.といった葛藤の中,そろそろ少し高くっても交換してしまおうかしら?と思いだした矢先,ついに見つけてしまいました.

PALSTAR MOLYGREEN EARTH SM 0W-20です.これはもともとSM規格だったものをSNに変わったもので,定番商品入れ替えのため某ホームセンターで安売りしていたものです.といっても何年も長期在庫になっていたものではないようなので,こりゃ買いだわということで購入.ちなみに1500円/缶というお安さ.といってもセフィーロのころはSUMIXの激安オイルで1000円以内だったような気がしますので,少し高いは高いんですが.性能についてはまあこれからはこまめに変えようということで,そんなに細かくは気にしないでおきます.それにしても20年前とかはSDだのSEで高性能オイルなんて言っていましたが,もうSNですって.この規格自体がそんな突拍子もなくアルファベット1つ変わるだけで高性能化しているわけではなく,年々微妙なところで新しい規格に変わっていっているだけのようなものなので,SMとSNの違いなんて全然気にしません.そのうちアルファベット全部使っちゃったらどうするんだろう なんてどうでもいいことを気にしてしまったりするわけです.

で,交換に際してはフィルタをどうするかというものありますが,今回は面倒なので交換しません.その場合オイルは4リッターあれば足りるようなので,今回は1缶のみのお買い上げ.ちなみに以前調査したところでは,プリウスのエンジンオイル交換はエンジン下カバーを2つ取り外してやらないといけないと書いてあるwebがあったりしたので,ちょっと尻込みしていたのですが,ひとまず本当にそうなのか下に潜り込んで実物を確認しながら作業を行うつもりでおりました.というのもカバーを外すということはジャッキアップポイントをぐるり取り囲んでいるカバーを外す必要があり,一旦ジャッキを外してしまわなければいけないからです.わあたしの場合,ホントはいけないことなんですが,ジャッキアップしたらそのまんまドレンを緩めてしまいますので,一旦ウマに乗せるのはちょっと面倒だななんて思ってしまったわけです.

さて,次の週末はあいにくの雨だったので,そのまた次の週末に作業です.まずジャッキアップして,車の下回りに潜り込みます.一応こういったときはウマではなく,コンクリートブロックをドア下にすべり込ませて保険にはしていますが,ジャッキを一旦おろすとスペースが狭くなってやりにくいので,ちょっと怖いですが揚げたまんまやってしまいます.セフィーロの場合,タイヤハウスのすぐそばにドレンプラグがあったので,こういった危険を冒さずにできたのにな〜なんて思い出したりして.

で,エンジンの真下あたりのカバーを見てみるとFOR SERVICE と書いた部分があり,どうもプラスチックの曲がりをヒンジのようにしてオイルパンの下回りがごっそり開けられるようになっているのを確認.なんだ〜やっぱり全部外さなくっていいじゃ〜ん.ということで,ファスナーを3か所外すと写真のようにカバーが部分的に開きました.でもジャッキアップが不十分で開き切るより先に地面についてしまうので,そのまま地面に引っ掛けて開けっ放しにしておきました.ああ便利.

あとはいつもの通りドレンを緩めます.しかし流石新車のまんまだけあって,えらい固く締められていて,狭いジャッキアップの隙間ではなかなか力が入りません.しょうがないので,レンチの柄にパイプをかましてこれまた狭い隙間でかなり往生しながらも力をかけてなんとかゆるみました.オイルパンを置き,ドレンプラグを抜くとオイルが勢いよく流れ出てきました.ちなみにオイルの色はとても38000km走破したとは思えないきれいさ.確かに新品ほどではありませんが,セフィーロの時はほぼ10000km走行ごとで交換していたので,それと比べると,セフィーロのそれは真っ黒でしたが,プリウスは透明度を若干感じられるといった程度.う〜ん,恐るべしエセアトキンソンサイクルエンジン...

で,抜けきったところでサービスデータも全然確認せずにオイルをひとまず入れていきます.3リッター入ったところで一旦オイルゲージを確認.まだ下のマーカーに達していないようです.ここから200mlごとにゲージを確認して,約3.6リッター入ったところでエンジンを一旦回し,再びゲージを確認.ちょうど真ん中ぐらいになってくれたので,これで交換作業は終了.なお,古いオイルはどういうことか4.2リッターぐらい出てきたので,どうも新車時にはかなり多めのオイルが入れられていたようです.そういえば以前チェックした時ゲージの上ギリギリのところまでありましたので,工場出荷時は多めに入れるのが決まりになっているようです.

で,走りはどうかというと,直接パワーを感じられる走りはほとんどしないのですが,若干燃費が良くなったようです.オイル交換前より0.3km/liter程度向上したような.まあこれはオイルをゲージ中央ぐらいまでしか入れていないことによる抵抗の低下や,冬場でしたからオイルが少ない分暖気が早くなったとかが影響していると思われます.

とまあこんな具合にますます世話のかからないプリウス.ちょっとかわいそうになってきましたね.(←まるで他人事)

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