フレームをなんとかする

結局書付き車体と思って入札したのに実は書なしであったということが判明し,企画の内容があんまり変わりはしないものの1手間加わってしまった感じのこの企画.まあそんな方針変更は今まで散々あったわけなので,くじけず進めていこうと思います.ものは引き取り時にばらしてあるわけなので,いつ組み立てを開始するかはその部品を置くスペースの都合次第です.その中でも書なしフレームが最も場所をとるくせに流用されることはないということで,所詮すぐに組み立てなければいけないという気持ちにもなりません.

なので最悪の判断はフレームの入手を急いでしまって,書ありと書なしのフレームがともに場所を占有するということになるとまずいということになります.なので,手ごろなフレームが出品されて,それを落札したらすぐに組み立てるというのが理想形ということになりましょう.で,車体を置くスペースが当時なかなか空かなかったので,しばらくフレームについてはウォッチはしていたのですが,そうこうしているうちにそのウォッチしているSRX250Fの51Y型のほうのフレームがどんどん希少になってきて値上がり傾向を示し始めたのでした.そうなると事情は急を要します.いそいで適当なものを落札してしまいました.しかしそのチョイスが適当すぎました.反省点だらけです.

まずフレームそのものが金色のものにはずなのですが,黒く塗られています.しかもその塗りが甘く所々剥げて,ゴールドの下地が見えて居たり,その下地のゴールドがさびているのか,さび色になっている箇所も多く見られます.それに出品値が高知でしたので,送料がバカみたいに高かったのも反省点です.結局車体の出品者の方に書なしということで引いてもらった金額をオーバーした形になり,大損したような気持になってきました.

それにこのフレームをそのまま使用するのは嫌なので,やっぱりそれなりに塗装のし直しが必要なのと,しっかり乾燥させて,塗装を安定させないとエンジンを載せたりするだけで剥げてきてしまいますので,その時間も必要です.結局すぐには組み立てはできず,庭でこのようにフレームがしばらくの間場所を占有することになってしまいます.ホント無計画に落札してしまったものだとフレームを目の前にして途方に暮れる私.

とまあ途方に暮れるばっかりではしょうがないので,まずはこのフレームの塗装剥がしから行っていきます.塗装剥がしといっても純正の塗装がしっかり残っているところは深追いせずに面のならしぐらいにとどめるつもりで進めます.使ったのは真鍮のカップブラシを付けた電動ドリルで,これであれば上に載っている後塗りの黒い塗膜と,錆がうまい具合に除去できるのです.その一方で純正塗膜はほとんど剥げないので,まさに私の目的にちょうど会うチョイスでありました.引き続き400番程度のペーパーで表面を荒らしたり,カップブラシでは取り切れない部分をボンスターで落としたりしていきました.

ある程度綺麗になったところで,脱脂をしてしばらく放置,ステムなどマスキングをしてミッチャクロンから塗装を開始します.この51Yのフレームの金色はかなり淡い色の金でして,なかなかイメージ通りのものがありません.車でいうとアルテッサとかのゴールドが近いと思って買ってみたんですが,どうもしっくりきません.なのでシルバーをしっかり塗った上に薄くこのアルテッサの金色を吹く形にしました.結果としてフレームの形状が複雑な分色ムラが出てしまったところもありますが,まあなんとか見れる範囲で仕上がったと思います.

さて,ここから養生ということで1か月しっかりと乾燥させます.肝心の出来上がり写真はこの時点では撮影を忘れましたので,組み立ての時にご確認いただくということでご容赦ください.その間に場所を開けておかなければいけませんので1台売りに出してしまわないといけないですね.そっちも季節的にはあまりバイクが売れない季節ということもあって結構難航しそうですが,しょうがありません.まあ利益のためにやっているのではないので,たたき売り価格になってでも出さざるを得ないですね.とほほ.

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