車体選定、引き取り(その1)

さて、車体の選定といっても特に在庫部品がすでにあるわけでもありませんし、他車から流用できそうな部品もありませんので、急を要するわけでもなくただぼんやりとヤフオクを徘徊しているだけで、特にキーワードアラートを付けたりもしていない状況でただただ時が過ぎていました。確かに前回のようにカワサキ以外、そして4気筒以外ということでSRX250Fを最右翼にしたものの、その後の純正パーツの入手具合を推し量ったりしてみて、単に不安になったりひょんなことでメーカー欠品と思われるパーツを見つけては楽観的になったりとを繰り返していたりしました。意外にこういった空想だけでいろんな情報を収集して一喜一憂している期間が楽しかったりするんですよね。

で、そんな状況が数か月も続いたころにようやく自分の眼鏡にかなう部品取り車体が出品されました。

・カウルありの赤いSRX250F
・書類はあり
・出品値は神奈川、ぎりぎり取りに行ける距離。
・見た感じ欠品はなさそう。
・開始価格はギリギリ許容レベル。
・セルを回すとエンジンから異音がするらしい。
・終了時間がなぜかウィークデーの16時台。

といった内容です。何より欠品が少ないというのは魅力でしたが、書類がついているということになると、単にレストアということになってしまいます。そんなんでいいんかな〜なんて思いながらも初めてのヤマハ車だから、こんなんでいいかぁ〜とこれまた楽観的に考えてしまいます。それにエンジンから異音がするのであれば最悪エンジンを交換しなければいけないかあるいはエンジンを開ける必要があるので、ある意味ディープなレストアになるし、フレームから降ろす必要も出てくるわけです。まあそれ以前にプリウスに積載するにあたってエンジンはもとより足周りもばらさないといけないわけなので、まあ進行としては決して単なるレストアに見えないという背景は確保できていると思うのですが。

で、そのオークションの終了間際、まだ他の入札者はいません。なので仕事中ではありますが16時の終了時刻を狙って休憩エリアに向かい、スマホ代わりのタブレットから入札。見事落札できたのでありました。で、さっそくその次の週末引き取りに行くことになりました。先方はどうもバイク屋さんと解体屋さんを合わせたような感じの起こし屋さんというんでしょうか?そのような感じの店舗を営んでおられるようで、そこにばらしスペースを用意いただくことに相成りました。

その次の週末、午後の約束でプリウスで高速に乗り神奈川へ。予定通り約2時間で到着。早速作業開始させていただきます。車体はまず見させてもらいましたが、錆が所々出て居たりFブレーキが固着しているとのことでキャリパーが外れている他は大きな問題点は見られませんでした。外装については比較的綺麗でフロントフェンダーが割れている以外は目立つ破損はありません。

ホットカーペットを敷き、工具を下ろし人の店先にお店を開いたらさっそく作業開始です。で、よく考えたらばらす前の現車確認の写真を撮るのを忘れていました。なのでシート、テールカウルを外したところで一枚記念写真です。後ろのバイクたちは、出品者の方のお店にある在庫車です。ちゃんとした売り物のようで各車ちゃんと仕上げてある感じですが、その車種がバラバラで結構楽しいバリエーションといえます。逆にちゃんとしたバイクの前でこれからばらされていくSRX250Fが少し不憫に見えますね。

さて、作業が本格的になる前に続きはばらしていきながらの現車確認としておき次回のお楽しみということにしておきましょうかね。

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