今更ホーン

いつもは車検のある車体ばっかりなので公道を走る上で問題はない車体になってしまってから公道走行を行うわけですが,今回は登録は済んだものの未だ公道を走るのにふさわしくない部分が残っていました.というのもこの車体,未だホーンがついていなかったのです.

というのもこの車体はもともとなぜかホーンがついておらず,いったいどこについていたかもわからない状態でした.そしてホーンに向けたハーネス側の配線がなぜかステム脇から出ているのですが,すごく短いのです.しかもそのうちの1本は端子がもげてなくなってしまっていました.一度ホーンをフレームのオイルクーラー増設用のねじ穴を利用して付けてみたのですが,延長ケーブルは必要だし,端子はなくなっているし,ちょっと面倒になってみなかったことにしていたのを完全に忘れて登録まで至ってしまったというのが本当のところなので,単に工夫して取り付けてしまえばいいだけの話なんですが.

で,純正はどこにホーンがついているのかを調べたのですが,ネットに転がっている写真からでは正直どこに取り付けるのか判別することはできませんでした.オイルクーラー増設用のねじ穴はまさかこの先オイルクーラーを増設することはないでしょうから利用してもいいんでしょうが,それを使用してしまうと,延長ケーブルが必要になってきます.カワサキの場合はハーネスからじかにホーンがつながっているケースとそうでないケースがありますが,そうでない場合はハーネス側は丸型ギボシになっているサブハーネスになっています.したがって平型端子がハーネスから出ている場合はそこにホーンが直接取り付くのがセオリーと言えます.

今回はヤマハ車なのでカワサキのセオリーを押し付けるのもなんだか変なんですが,なぜかそのセオリーを今回押し通したい欲求がふつふつとわいてきました.なので,ホーンを取り付けるのに最適な場所をハーネス側の端子の届く範囲で見つけることにしました.まず,届く範囲がステムの下側ギリギリぐらいまでしか届きませんし,ハンドルを切る必要があるのでフレーム側に取り付けるとハンドルを切った時に端子が抜けたりケーブルが切れたりしてしまう懸念があります.なので取り付け先はステムに限定することにします.

ステムの三つ又の正面にはシングルディスクのブレーキなので単に1本のブレーキホースを通すためのブラケットを取り付けるねじ穴が開いています.しかしそれがなぜか2本空いているのです.まさかダブルディスク化するときのことを考えて2本穴をあけているなんてこともないでしょうから,このうちの1本にホーンを取り付ける可能性が高い.で,どのように取り付けるかはホーン側にブラケットを用意しなければいかないのですが,これはもともとカワサキ車用であったホーンに適当なブラケットがついていたので,それをぶった切って適当につくようにしました.

ということで取り付けてみて欠落していた端子も打ち直して配線してみました.ステム周りのかなり狭いスペースですが,まるで純正のようにホーンが鎮座しています.ハンドルをフルに切っても配線に問題はなく,なによりも増してホーンがちゃんと大きな音で鳴ってくれます.まあトピックとしては単にホーンが鳴るようにしただけの話なんですけど,意外に収まりよくできちゃったので単独トピックとしてご紹介した次第でした.

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