組み上げ

予告通り今回は組み上げを行います.結構実施に当たっては前準備と置くスペースの確保含め時間ががかってしまいまして,結果的にはフレームの塗装後の養生は予定外に長くできてしまった感じです.といっても焼き付け塗装にまではなっていないんで,塗膜の強度なんてそんな強くないですから,エンジンを載せたりするときには強く当ててしまったりしないよう少し気を付けてやらなければいけません.

まず場所を確保したらいつものホットカーペットカバーを敷いてフレームを庭から持ってきます.養生と言いながら塗装後に結構長い期間庭に置いていたことになりますが,錆は新たに発生しておらず,まあまあ綺麗な外観です.ところどころ肌荒れみたいになっていますが,これは純正の塗膜が残っているところとはがれてしまったところの境目をパテ埋めとかしていないからでして,まあある意味この車体のテイストに類する部分にして残しておこうとか,都合のいい解釈をしていたりするわけです.

ここにエンジンを運んできまして,フレームとドッキングです.4気筒ではないので軽いのと,幅がないので簡単に寝かせられますのでフレームのドッキング自体はすごく楽にできます.しかしフロント側のエンジンマウントはクランクケースの下側に結構がっちりとしたクランプ部材で固定するようになっていまして,そのクランプをはめるのに結構苦労しました.まあセルモーターがあったりするので,こんな位置にしか置けないんでしょうけどフレームとエンジンを組み立てる人のことも少しは考えてほしいなとか理不尽なことを思いながら黙々と作業を続けます.

次にリア周りを取り付け.恐らく中身はへたっているかもですが赤いスプリングのリアサスと新品タイヤが目にまぶしいです.で,こんなに悦に入っておりながら1つミスを犯していたりしますので,それは後程のお楽しみ.

お次はフロントです.フロントフォークのボトムの色が変わっていますが,これは元のフロントフォークインナーの錆がひどくて新たに購入したものです.この色は赤の車体のものではなく,当時YSP限定車のイタリアンカラーのバージョンがあったのでそのフロントフォークになります.もちろんオイルシールは抜けてしまっていますので,一度分解する必要はあるのですが,まずこのフォークの色が果たしてどうかな?ということで一度つけて見たかったのです.で,一応車体が組みあがって色の具合を見て,最終的に元の銀色のボトムでいくか,赤で行くかを決めることにしているわけです.まあ,面倒くさいことするなとお思いでしょうが,私はバイク屋さんではないのでこんな工夫の一つ一つに喜びを見つけてしまっているわけですね.

ところがフロントまで付けて車体がちゃんと立ち上がったのにもかかわらず,また横倒しにせねばならなくなりました.なんとエアクリーナーボックスがリアタイヤが邪魔で入らないのです.同じようなトラブルを他の車体でもやらかしてしまったことがあったと思いますが,今回もやってしまいました.ばらすときの順番をしっかり覚えて居ればそんなこともないんでしょうけど,あんまり詳細に写真に残していないのと,記憶が薄れてしまうのに十分な時間がたってしまっているのといろいろ言い訳はありますが,なんとも情けない限りです.結局横倒しの状態でリアサスのボトム側を外してタイヤとフレームの間に隙間を作って改めてエアクリーナーボックスを入れておきました.

さて,気を取り直してフロントカウルやテール周り,メーター,シートなどを矢継ぎ早に装着していきます.こうやってみるとなんだか一気に完成体に近づいてきたように見えてしまいますが,こうやって見ると在庫中に割れてしまったスクリーンがなんとも痛々しい限りですね.まあ,それだけではなく単にまだ部品がついているだけで個々にはやっておかなければならないことが多くありますので,まだまだこれからということで安心はできないのであります.それにしても車体の軽さというのはこのような組み立てで大いなる武器になるものだと再認識しました.今までは軽いのというとKSRぐらいだったのですが,車体が小さいのであまりそのメリットを実感することもなかったのですが,この車格で簡単にエンジンが載せられたり,倒して起こしてをヒョイヒョイできてしまうので,思ったよりも時間をかけずにここまでできてしまいました.そんなのもSRX250Fのようなシングルをやる醍醐味なんでしょうかね.

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