車体が組みあがりつつある中で,1点だけ早期になんとかしたかったことがありまして,それが例の穴の開いたタンク.なんとかしたいというのはタンクを補修したりとかそんなのではなく,あまりにも匂いがひどいので早く処分したいということなのです.で,その処分するにも使えそうな付属品は早く取り外して使えるかどうか見極めておく必要もあるわけで,そのまず1点目がタンクキャップなのでした.タンクキャップはキーはスムーズに差し込みはできるのですが,一切回る気配がありません.むりやりやるとキーが折れてしまう可能性が高く,ここはキーに負担をかけずいかにタンクからタンクキャップを外し,少なくとも状況確認ができるようにするかということになります.

いろいろ検討してみたんですが,結果としてタンクはどうせ使えないので,タンク側を破壊してとにかくタンクキャップを外すことにしました.こんな感じでまずタンクキャップ周りにディスクグラインダーの切断ディスクを入れて切断します.すると,中にまだガソリン成分が残っていたのか,内部から徐々に煙が上がってきました.始めはすぐに収まるものと思っていたんですが,時間がたっても煙は出続け,ついには香炉であるかのように悪臭を放ちながら一層煙を吐き,近所迷惑になるほどになりました.しょうがないのでタンクキャップを取り外した4角の穴から水を入れ消火活動.無事鎮火しました.
で,タンクキャップはタンク本体からは取り外せたのですが,未だタンクキャップ周辺のタンクであった金属板からは外れて来ていません.裏側からアプローチすれば引っかかっている爪を外すことはできるかもと思っていたのですが,CRCをいくらぶっかけても爪が動く気配がありません.どうも爪のアルミとタンクの鉄が腐食して固着しているのと,ロック機構の中にも固着している原因があるようです.ひとまず前者を何とかするため,タンクキャップ単体になるようにする必要があります.
なので,タンクキャップの内側でタンクに固定するネジが1本あるんですが,それを裏側からぶった切って外すことにしました.しかしこれがタンクの板金にナットが溶接されているようで,結構なボリュームがあるのと,その周辺にも同じくナットがあり,それらをぶった切ってからでないとお目当てのナットが除去できないので,結構な火花を散らしながらようやくナットが除去できました.あとは爪の掛かっているタンクの口をドライバーでてこの原理を利用してぐいぐい変形させて拡げ,外から固定されている3本のねじを外してようやくタンクからキャップを除去することができました.
さて,引き続きタンクキャップが使えるものかどうかを判断しなければいけませんが,この時点ではまだタンクキャップの爪が動かせていません.ですので,タンクキャップ裏側から2本で止まっているケースを外して中を確認することにします.しかしこのネジも腐食が激しく,ネジのリセスどころかねじ頭の体積自体が半分になっているような状態で緩めることができません.しょうがないのでまずバイスクリップを使って回していきましたが,途中でネジの頭が完全に崩壊し回せなくなってしまいました.結局その無くなりかかったネジ頭をまたまたディスクグラインダーで飛ばしてなんとかケースを取り外すことに成功しました.
で,ケースの中身はというと,悪臭を放つ謎の白い粉が充填されていて,キーシリンダや爪が動く隙間が一切存在しません.あまりにも感動する光景だったので本当は写真を撮って残しておきたかったんですが,作業している周辺と手がCRCや各種の粉で大変なことになっていたので,撮影を断念しました.で,その粉を細いドライバーで少しずつ除去していき,時にはCRCをぶっかけたり,それでも爪のブロックとケースの間に粉が詰まって爪を取り出すことができず,少しハンマーで叩いたりしながらようやく爪の救出に成功.それでもケース,爪のブロックの摺動部などに粉が固着しているので,ワイヤーブラシで磨いた後超音波洗浄をかけました.
その上のキーシリンダーについてもほぼ現象は同じで,キーが刺さる穴の内部は問題ないのですが,キープレートがはまっている溝の中に粉が蔓延していて,キープレートが押しても引いても動かない状態でした.ですので,清掃,研磨,叩くなどありとあらゆる作業を行ってキーシリンダーとして機能するようにしていったのです.ネジなどを一新して組みなおし,ゴムは意外にも変形や破れがなかったのでこのまんま使えると判断.ようやくタンクキャップの救出,補修に成功したわけなのでした.
あれ?このページタンクからの部品除去だったわけなので,これだけだとタンクキャップだけの話になってしまいますね.でも長々しいのであともう1点は次回ということにしましょう.