タンクからの部品除去(その2)

前回のタンクキャップの顛末からも今回のタンクがいかに強敵かわかるところではありますが,それゆえ2回にわたってこのトピックを紹介せざるを得なくなってしまっている点申し訳なく思います.まあ,苦労した分は少しでもその苦労をわかっていただきたいという自分勝手な想いでこれを書いていますので,興味がない方は読み飛ばしてやってくださいね.

というわけで今回は燃料コックです.このSRX-4,ちょっと特殊でして,タンクの底の中央になぜだか燃料コックがあります.そしてそのコックに加えてリザーブとONを切り替えるコックが存在し,そちらはフレームに取り付けられています.恐らく燃料コックをタンクの取り外しのたんびにフレームから取り外すのは嫌だとサービス部隊から言われてこうなったんだと思いますが,そもそもタンクについているほうの燃料コックのレバーに手が届くほど浮かせるのが大変なのでSRX250のように最初っからフレームマウントのコックだけでよかったのでは?と思ってしまいます.

で,そのタンク底中央の燃料コックがこれまた全然外れないのです.まずネジの頭が腐食しているのと,恐らくネジの裏の腐食で一切ネジが回ろうとしないのと,タンクの底の両脇の面が切り立っていてバイスクリップなどネジに対して水平にクランプできないために完全にねじを回して除去する方法に関してはお手上げ.そしてタンクキャップと同じように周辺を切り取ることも考えたのですが,やはり形状的に両サイドが切り立っており,ディスクグラインダーを差し入れて切断するというのが極めて困難なのです.仕方なく写真のようにネジの頭を電動ドリルで飛ばして除去することにしました.

で,2本ともネジの頭を飛ばしたんですが,これまた燃料コックが外れてこないのです.どうもストレーナーの根元で腐食が激しく,タンクの穴を抜けてこれないのではないかと思います.でもストレーナーが引っかかっているいるならば,それより先に突起部はないので,工夫すれば抜けて来てくれるはず.なので,根気強く燃料コックとタンクの間にナイフの刃を入れ,燃料コック側にできるだけ傷をつけないように刃をタンク側に立てて徐々に剥がしていきました.すると燃料コックとタンクの隙間が少しずつ広がってきて,果てには燃料コックを取り外すことに成功しました.

で,燃料コック自体はストレーナーが真っ茶色になっていますが,ひとまず分解します.するとこちらも謎の白い粉のオンパレード.でも意外に燃料コック本体などのアルミ素地は腐食してえぐれたりはしておらず,なんとか使えそうです.なので,まずガソリン流路の中に詰まった白い粉をひたすら落とします.流路内の粉はかなり凝縮されていて,なかなか除去できませんでしたが,超音波洗浄などを駆使してなんとかストレーナー側に各孔がつながるようになりました.穴の中の腐食具合についてもパッキンの当たる部分とほぼ同じく,昨日に影響するような腐食は見当たりませんでしたので,この燃料コックもOリングやパッキン類を新品に交換して使用することにしました.

これで晴れて臭い匂いの元であるタンクを廃棄することができます.それにしてもタンクキャップの爪の摩耗具合といい,コック内の流路の面が意外にきれいであったことから,この車体の走行距離の少なさを再認識できました.少しやる気が高まってきた感じがします.

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