前回問題であった新しいフォークの入手までの時間短縮ですが，その出品者は以前もお世話になった方で，車で30分も走ればいけるところの方．今回は土曜日の朝の直接引き取りをお願いし，早速土曜日午前中から作業が開始できたのでした．これはほんとラッキーでした．
で，いきなりフォークをやってしまわないで，他の部分をひとまずやってしまうのが私の精神分裂状態を顕著に表しているわけです．というのは，フロントブレーキディスク．現車確認でもご紹介しましたが，ブレーキディスの残厚が，ほぼ1mm強．なんでこうなったかは熟考してもわからないので，ひとまず部材調達に走ることにしました．でもディスクのみというのはなかなか出品されないのでこらえ性のない私は今回もタイヤ，ディスク，アクスル，メーターギアまで付いているやつを高額取得してしまいました．（あ〜あ）で，今回はフロントフォークの作業のついでにせっかくホイールが外れるのだから一緒にやってしまおうということにしたのです．
で，新たに入手したフォークを玄関先に置くや否やホイールから薄くなってしまったディスクを外し，新しいディスクを取り付け．ディスクそのものは厚みがちゃんと4mm近くあり，回してみたところ反りなんかもないみたいです．それにしてもパーツの在庫を減らしたいのはこのザンザスとて同じなんですが，いきなりホイールがだぶついているあたりが計画性のなさが露呈してしまっているというかなんと言うか...
まあ情けない思いに駆られていても仕方ないので，メインイベントに移りましょう．新たなフォークは一応可動部の再上端ぎりぎりに小さい点錆があります．一応スチールウールで綺麗にしたらほとんど目立たなくなりました．でも，無いわけではないので頻繁にフルボトムさせる運転なんかをするとやばそうです．あと，三叉より上は結構な点錆で，これも一応きれいにはしましたが，目立つといえば目立つ感じです．まあ急いで調達したものなので仕方がないですし，今後あまり程度の良いものが出回る可能性も低いのでこれで我慢です．
そしてこれをばらすのもやはり前回と同じ手間がかかる上に，フォークオイルを抜いて，廃棄用のボトルが一気に一杯になってしまいました．一応フロントフォークオイルは規定では482±2.5ml，油面100±8mmとのことなので，Kawasaki純正オイルを購入してあったのでそれをほとんど使用してしまいます．というかザンザスの足回りはパワーの割りにやわらかめという評判なので，ここは片側きっちり500ml入れてしまうことにしました．
で，ばらして，もともとのフォークに一旦つけてしまったオイルシールをオイルを潤沢にインナーに塗りつけた状態で注意して回しながら徐々に抜いていきます．まあ，もしこれがダメだったらもう一度組みなおす覚悟は出来ていますので，自信を持って流用してしまいます．（←渋ちん）
さて，ボトムの組み付けですが，工具がちゃんと噛んでいない状態だとくるくる回ってしまい，締め付けが十分でないような感じ．したがって少し頭をひねって，写真のように玄関の壁にある溝を使って工具をホールドして，バイスを若干傾斜気味にもたげさせながら締め込み，十分なトルクを得ることに成功しました．う〜む，人間頭は使ってみるものよね〜．
あとはオイルを入れてスプリングなどを組み込み蓋をしたら，あとは車体に組み込み，分厚いブレーキディスクになったホイールを入れたら，ジャッキダウン．ということで，フロントフォークのレストアのはずが，買いなおしをはさみ２週間にわたっての作業となってしまいました．まあその後のオイル漏れも無く格安レストアが出来たわけでこれでいいかな？オイルの量を多めに入れたところが，今後の試走でどう出てくるか楽しみですぅ〜．
