ハンドル周り(その1)

以前のセルの試運転でスイッチの不良が明らかになったハンドルスイッチですが,これを何とかしなければいけません.まずウィンカーの動作不良の原因と思われる左のスイッチから.症状から行くと,ウィンカースイッチの奥の接点不良が原因であると思われるので,いきなり車体から外してすぐに分解します.

スイッチに関しては手前側のカバーにネジ2点で止められていますが,それを外してその上に接点が奥にあると思われるプレートを外します.外してすぐにその原因と思われる部分を発見.ウィンカーそのものの接点がなぜだか片側吹っ飛んでしまったかのように無くなってます.まるで火花が常時飛び散る状況でその放電でもって徐々に飛ばされた感じ.そういえば前回のテストではハイフラッシャみたいになったあと,ジジジジといった音がしていたな...

ということは一回燃えてしまっているのと同じでこの接点に接していた部分の炭化したプラスチックはまったくの導通材料になっていると推測できます.ちなみにこれは部品取りのウィンカーとのあわせ技でなんとかすることにしたのですが,正常なものと比較すると写真のように,ぶっ飛んでしまった部分が一目瞭然なのでありました.まあ,この部分についてはその復旧に関してはほとんどASSY交換になってしまいましたが,部品取りにしたのはハザードが無いものだったので,接点が写真のように異なりまして,その相手になる部分はそのままでは使えないため,もともとの接点板を補修しました.具体的にいうと炭化した部分を全て切除して,代わりにエポキシ接着剤で板を形成したといったもの.まるで整形外科医みたいな感じで治したのですが,これがハテサテうまくいくのかどうか...一応テスターでチェックしてOKにはなりましたが.

お次はセルが回らなかった直接の原因であると思われる右側のスイッチ.これも外してみると位置決めのダボピンが押し込まれていてハンドルには穴が開いていません.その代わりにバンテージテープのようなものがハンドルにまかれていて,その上にハンドルスイッチが取り付けられている状況.しかしそのバンテージテープがぼろぼろになっているので,スイッチの中がゴミだらけ.で,セルスイッチの接触をテスターで確認したところ案の定導通なし.接点を見たところ,既に両方ともかなり使い込まれた10円玉と同じ色になっていて,導通は見るからになさそう.で,双方サンドペーパーで磨き,接点復活剤を少し塗りこみ,組み付けたところテスターに反応あり.う〜む,こんなんでいいんだろうか?

そう自分の作業に疑問を持ちながらも,スイッチを接続はしておき,ハンドルに取り付けない状況でバッテリをブースター接続してセルを回して最終確認...しかしセルは回りません.なんで〜.ということでこれまでの作業で気にもしなかった接点に疑いの目が.それはキルスイッチ.セルスイッチが使い込まれた10円玉であったならば,もちろんのこと切るスイッチも同じ状況になっているのは容易に想像できるはず.しかしそこをやってしまわないのが私の常.ちょっと反省しつつテスターを当てると案の定導通なし.(こればっかり)

仕方ないので再び分解し,キルスイッチの部分の接点板をはずしチェック.見事な酷使された後の10円玉のような接点をまた磨きだし,接点復活させた後再び組み立て.こんどはこの部分の導通をあらかじめチェックしてひとまず右ハンドルスイッチも作業完了.一応セルが回ることは確認し,ハンドルスイッチに関しての作業は終了.のように見えたのですが...というわけで次回に続きます.

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