ライト選定(その1)

ザンザスのヘッドライトは純正では2灯の1シールドのもの.これが結構車体デザインのアクセントとなっていて,スパルタンさの表現に一役買っています.でもこれが賛否両論分かれるところでもあったりして,結構交換してしまっている人も多くて,この車体の場合は既にサイズがとても合っていない大き目の丸目1灯のヘッドライトとなっていたのです.まあ,これがサイズが少し小さめで,メーターカバーとの干渉もなく,ある程度適当な高さについているならばそのまま乗るんですが,ライトが低すぎて,ロービームだととても危険な感じです.まあ,丸ライトだとノーマルからあまりにもかけ離れているのでちょっと私の趣向とも違う感じもしますので,ヘッドライトはなんとかすることにしました.

ひとまず,現状のライトの内部がいったいどうなっているかなんですが,これによっても方針がいろいろ変わってきますので,ひとまずチェックです.1灯のライトを2本のネジを回して外したところ,内側は結構錆びていまして,バルブにつながっている3Pのコネクタは写真のように焦げて一部なくなっていました.どうやら放置された後に水分が残っている状況でイグニッションを入れたため,ショートして焦げてしまったようです.まあ,こんなところでもこの車体の至らなさが露見されたわけですが,もうこの程度では驚かなくなっている自分が怖い.

あと,本来2灯であるハーネス側はどうなっているかですが,こちらはなぜか3Pのコネクタが外されていて,代わりにギボシが付いていて,なおかつビニールテープを巻きつけて絶縁されていました.ということはコネクタを購入してまた2灯にすることも可能なようです.ということでかなり幅広い選択肢から方針を決めていくことになりました.

方針を決めるにあたってまず筆頭に挙がるのが純正です.ですがザンザスの場合,車体の総数が少ないのと,生産終了から時間が経っていることから,その部品の入手が非常に難しいのです.特にこのように既に改造されている確率の高い部位は出品が極めて少ない上にその価格も非常に高く,とてもじゃないですが私の手が及ぶものではないのです.

加えて今までの情報によると,ザンザスのヘッドライトがユーザー車検で光量不足で不合格になるケースがあるとのこと.恐らく2灯ではあるものの1対のシールドであるため,6左右独立しての微妙な光軸調整がしにくいのではないかと考えられます.まあその苦難にあえて立ち向かうのも趣向としてはありうるんですが,コストというある意味最重点課題を投げ打ってまで苦難を経験しようというのは私のコンセプトとは相反するものです.そのため純正利用という線はあきらめることにしました.

それでは,せっかく2灯の可能性があるので2灯の方向で純正以外をということで行きましょうということになるのですが,この2灯というのが9Rの時も結構悩んだところなんですがなかなかいいのがないんです.2灯というと,大体,古のレーサーレプリカのものが多く,これらはカウルの中に仕込まれているので防水対策をするのが大変そうです.防水対策のためにカウルをビキニカウルみたいにして付けることも考えたんですが,どうもうまくいかなさそうです.ということでレーサーレプリカのヘッドライトは無理.ついで市販で2灯のものというと,ホンダのXLR-BAJAのヘッドライト.これもいいかな?と思ったんですがヘッドライトの保持にどうしても楕円のパイプが必要で,これが結構なアイデンティティを主張してしまいます.実際やっている方もいるみたいなのですが,真似する感じなのもいやなので却下.トライアンフのスピードトリプルのやつもいいかな?と思ったんですが,フレームマウントだしライトカバーがメッキで,ちょっとイメージとは違う感じです.

サードパーティのものもあるにはあるんですが,中古が出回っていないので新品を買うしかなく,あと光量に不安があったので却下.選択肢からは大きくそれますが,サードパーティでは4灯のものも出ていて,結構な安値でオークションで新品が買えます.まあ車検のない車体であれば試してみてもいいんですがね...

ということでハーネス側にせっかく2灯もいける余地が残っていたにも拘らずやはり1灯で行くしか手はないようです.ということで続くのでありました.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT