テールカウル補修

そろそろ外装に行きましょう.まずバキバキに割れている感があるテールカウルです.実際このテールカウルは3分割式なのですが,その締結部にあるネジの取り付け穴が4箇所中3箇所割れています.左側のキー穴周辺には縦に割れが走っており,ここも修復しなければいけません.ちなみになんでこうなったかと想像しますと,キー穴のいたずらを考慮に入れなければいけません.恐らくこの車体は一度暴走族に盗まれておりそのときに族車としてタンデムに使われ,そのあほな同乗者がタンデムバーのないこの車体のテールカウルに捕まりながらローリングを繰り返し,そのときに割れてしまったのだと想像しました.う〜,つくづくかわいそうな車体だことよ...

ということで,その3分割状態をどのように補修するかですが,これをそのままネジ穴まで補修してしまい,あとで3分割できるようにしてしまうと,明らかにすぐに割れてしまいます.今回は耐久性を重視して3分割できるというメリットは捨て,分割部を接着,整形し一体化することでクリアしようと考えました.

作業開始はまず掃除からです.この車体の汚さのせいもあって,カウルの表も裏もたいそう汚れています.後々の接着強度にかかわるところでもありますので,ここはまずゴシゴシ水洗いしてアルコールで表面を吹き上げてから作業を行います.また割れの部分はあえて接着強度を増すためにV字カットを施し,表面からエポキシ接着剤を流し込みます.養生中には表面の形状はあまり凸凹にならないようにテープを貼っておきます.養生が終わったら今度は裏側から接着し,その上からガラスマットで補強.再びその上を接着剤で固めます.これで割れの部分は完璧.

お次はテール周りの3分割です.まずあわせの部分を先ほどと同じくV字カットにします,同じ手順で表→裏の順で接着,補強していきますが,ここはネジ穴の部分を避けてガラスマットを貼っていくので心細さが消えるまで何箇所もガラスマットを貼っていきます.

養生が終わったら表面をならす作業です.ペーパーがけである程度ならしたら,パテでへこみ部分を埋めていき,再びならしてを繰り返します.最後に全体を400#のペーパーで荒らして塗装の乗りをよくしておきます.結構簡単に進むかと思ったのですが,ここまでで延べ2日もかかってしまいました.

あと,以前ライトのところでも少し触れましたが,どの色に仕上げるかを決めなければいけません.以前から考えていたのはZRXカラーのライムだったのですが,ライト周りがGPZ400F-Uになってなかなかな仕上がりであるので,ここはシックに仕上げたいなと思っていたのでした.でも純正にない色調だとどうも弄りました〜っていう感じで私の好みに合わない.ここは純正のようで純正でない,でも結構マッチしている色という難しい選択をしてみることにしました.で,決まったのがソフト99の日産用ワインレッドメタリック.この色は純正のワインレッドより少し薄めの色調ですが,そう違和感がなく,同じネイキッドでいくとCB400SFで一時期使われていた色に酷似しています.そのような事情からもこの色1色になったときの違和感は最小限になると考えたのです.

ホームセンターでこの色をそろえ,早速その次の週末に塗装です.今回はフロントフェンダーも一緒に塗ってしまおうと言うことで車体からフロントフェンダーを外して表面を荒らしておきます.庭にそれぞれをセットしたらプラサフからです.で,途中大幅に省略してワインレッドメタリックを吹き.均一に塗れたらクリアと重ね塗り.まあまあ綺麗になってきたらテールカウルについては本日の作業は終了.

フェンダーについてはこのままクリアを少々厚塗りした後ぼかし剤を吹いて終了.う〜む,なかなか綺麗に吹けたかな?お次は?大体わかりますよね〜.ということで次回に続く...

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT