低速の不調

どうも前回の火入れはなんとかエンジンが掛かったものの,そのうち止まってしまうという状況で,これをなんとかしなければいけないわけです.車体を見ない状況で夜のリビングにおいてトラブルシュートするにも次の週末まで勤め人の私は所詮何にもすることが出来ないのです.一応怪しいと思われるところは思い浮かびましたが,どうも決め手にはなりそうにありません.まあやっぱり車体を見て,動かしてみないと判らんものは判らんな.ということで土曜日の朝早速エンジンを始動してみました.今となってはバッテリが積まれているので,エンジンの始動に望むのがとても楽.しかもこれがすぐに掛かってしまったりするんですね〜.意外にも.

なんじゃそれ?としばらく回しているとまた前回と同じくエンジンがストールします.そして,またすぐにセルを回してもエンジンが掛からない,けどしばらく放置するとまた掛かったりするので,これはなんとなくプラグがかぶってしまっている感じ.エンジンやキャブ周りをチェックしてもガソリン漏れなんかもないので,フロートが原因ではないようです.ならば単に濃いだけ?

そういえば,パイロットスクリューの戻し回転数は規定では2回転なんですが,そのように回した覚えがありません.とにかく何かを見て戻し量を決めたのですが,どう思い出してもそれが2回転で無かったような気がする...ここで登場するのが,パイロットスクリュー調整ドライバ.以前ストレートのセールのときにちょうど小遣いがあったので,10%引きで購入しておいたものです.

というのもパイロットスクリューについてはフレームの形がニンジャだけ特殊で,以前ご紹介した渋ちん工具でもなんとかパイロットスクリューにアクセスできるんですが,1000RXも9Rも両サイドをフレームにさえぎられていて直接は無理.アンダーカウルの形状もあって,これらを外さないといけないのも結構な手間なので,これを何とかするべく高価な特殊工具は買わないという鉄則を破って購入してしまったのでした.で,ザンザスはというとフレームがZXRと同じような感じでありニンジャのようには行きません.したがって今回はこの高価な工具が効果を発揮するわけです.

都合キャブは2回いじっているわけですが,このときの作業からは約3ヶ月が経とうとしています.しかし記憶ではどうも2回転であったと断言できないのです.それにもし純正状態であってももう少し薄い方向に調整したら今よりマシになるのでは?と考えたわけです.

早速作業.以前も1000RXで少しだけ使ったことがありましたが,これがまあ専用工具だけあって,とっても使い勝手がいいですね.狭い中を縫って一番奥のキャブを調整するときなんかはネジの頭にはめ込むのに少し手間取りますが,それでもタンクを外してエアクリボックスを外してと手間をかけるよりは全然いいです.

で,現状の戻し回転数はいくつだったかというと,これが全キャブで3回転でした.どこの資料を見てそう思ったのか今となってはまったくの謎ですが,とにかく全て綺麗に3回転戻してありました.こりゃ濃いわけだわ〜.

そうなると全て規定の2回転戻しに修正し,作業そのものは3分以下ですんでしまいました.作業終了後,早速セルを回します.結果は,二重丸.エンジンの掛かりも早くなり,ピックアップも鋭くなり,エンジンをしばらくかけっぱなしにしても停止することはありません.う〜む,やっぱりこうでなくっちゃ!

それにしても何で3回転戻しに調整していたのか,どの資料を見てもそんなことは書いてありませんし,もし調整ミスであればどれか一つのキャブに限定して起こってもいいはず.でもそれが全てきっちりとそろえて間違えているなんて.なんか狐につままれたような,そんな気がします.気持ち悪〜い.(おめーが気持ち悪いわ!)

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