外装など小物

雨水を防ぐためにはてっとり早く外装をやるのが筋ですが,まずは小物から.

まず元の車体には一切の外装が付いていませんでしたので,これを調達する必要があります.しかしザンザスのものとなると出品が少なく,程度の良いものは皆無です.例にもれずサイドカバーについては,片側が取り付けねじのところでぱっくりと割れてしまったものを入手せざるを得ませんでした.ザンザスの場合,このサイドカバーは中途半端な位置にあるので,サイドカバーを外さずにタンクを持ち上げたりしてこのように取り付けねじのあるところで割れたり,タンクに刺さっているダポピンが根こそぎ折れていたりします.今回のものは綺麗にそのダボピンは左右ともすべて欠損しているのですが,幸いにもネジの取り付け部分の割れた破片と一緒に出品されていたのでなんとか修復は可能と判断しました.機能的にはダボピンがなくともこの取り付けねじさえなんとかなれば車体に取り付けて問題なく走行はできるので,今回はとにかくこの割れをなんとかします.

まず,割れている端面を少し削って隙間を作り,エポキシ接着剤で接着します.裏側にも広範囲にエポキシ接着剤を塗り,ガラスマットを重ねて補強します.この状態で表面を一度平滑にするためにペーパーを当て,そこにパテを盛ります.あとはもう一度平滑に仕上げ,写真のような状態まで持ってきます.

次に塗装ということになりますが,純正の銀色はどうもめっきのようです.簡単に剥がれないのと,まあめっきの上に塗装をするとどうなるか興味があったので,今回はこのめっきの部分は塗装せずにパテの近傍のみめっき調スプレーを塗ることにしました.このめっき調スプレー,今まで何度か使っていまして,ぴっかぴかのめっきは無理ですが,つや無しめっきの再現にはかなりいい線行っているものです.手順としてはミッチャクロンマルチ,めっき調スプレー,クリア,めっき調スプレーをごく少量といった感じです.最後クリアの上に少しだけめっき調スプレーをかけるのはクリアを塗ると普通のシルバーメタリックになってしまうので,そのあとで少し光沢を復活させる狙いがあります.で,出来上がりは車体ができてからのお楽しみということで完成写真はございません.(笑)

次にフロントフェンダーです.フロントフェンダーもちゃんとしたやつは高額なので,破損品を調達しました.写真のように先端が欠けているもので,ここをエポキシ樹脂+ガラスマット+パテで造形します.造形の最後は写真のような感じで鑢をかけて先端のRを綺麗に仕上げたりします.ちなみにフロントフェンダーはおなじみのエンジですが,まだエンジにするか黒にするか,はたまた白にするかはこの時点では迷っていたりします.なのでまだ塗装はせず,しばらく放置することにします.

外装をやってきたのにいきなりポイントカバーです.これは外装というわけではありませんが,一応見えるところなので,先にやっておきます.この車体,ダイナモカバー側が割れているのは入手時に認識していたのですが,よく見たらポイントカバーからもオイル漏れがあり,表面のプレートのみならずカバー自体にもひびが入って変形しています.

ここも一応清掃,乾燥した後で破断面を少しえぐり,デブコンで接着して,表面を金属パテで埋めて整面して塗装し,補修しました.まあ外装部品ほど綺麗ではありませんが,それとなく見栄えは向上し,エンジンを回していない状態ではありますがオイル漏れも解消できそうな気がします.

ということですが,まだまだ外装ではやらなければいけないことがあったりしますので,そこらへんを次回にでもやりましょうかね.

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