タンクの交換など

さて,前回長らく使えると思い込んでいたタンクが使えないとわかったところで思考停止してしまい,火入れを断念したわけですが,今回は何としてでも火入れにこぎつけていきたいところです.

その思いをとにかく形にするために,今回はあまり悩むことなく多少高額でもタンクを補修なんて考えずにすぐさま購入しました.ものはタンクの底面にガソリンの流れた後とかがないものということで,下からの写真があるものに限定しました.というのも前回までのタンクは見直してみると,燃料センサーのあたりから継続的に漏れが発生していたような痕跡が見ただけで分かったのです.要は出品写真にはなかったですが,到着してすぐにチェックして確認すればあの漏れは事前に検知できたわけです.

ということで,少し反省してそこんところだけは念入りに,あとはタンクの中のさび具合はそれなり,外観は不問という感じでチョイスしたのです.で,到着したものはセンサーの取り付け部分から指を入れてみてもその周辺にほとんど錆がなく,外観も右エンブレムあたりに削れ,凹みがある程度.早速その外観部分のみ部分補修します.

エンブレムはかなりダメージを受けているので,これは元のタンクと交換します.エンブレムの上のさびまで出ている傷はとにかく磨いて下地まできれいにしてからパテ埋め+部分塗装でなんとかしました.よく見るとほかにも点の微小な凹みなどはありますが,このタンク意外にきれいでした.

今回は部分補修ということで塗装が乾燥した翌週には取り付け作業と,火入れの再トライに臨みます.タンクにガソリンを入れて車体につける前にくまなく下周りをチェックします.燃料コックからのにじみはなく,燃料センサ周辺も一切漏れはありません.どうやらこのタンクはあたりだったようです.

次に車体に載せて,前回のように燃料ポンプを12Vをジャンパで供給して強制駆動します.でポンプが過負荷で止まってすぐにジャンパを外したのですが,ここでまたガソリン臭が漂ってきました.

なにやら悪夢を見ているような思いでタンクの下周りを見てみると一切ガソリン漏れ,にじみはありませんでした.ならいったいどこなんだろうということでキャブ周りに視線を移したところ,漏れてました.キャブのガソリンが入ってくるチューブの周辺にかなりな量がにじんでいます.あ〜もうヤダぁ〜.

でもこの程度のにじみであれば,火入れを強行できそうなので今回ちょっとだけ冒険して火入れの儀式をやってみました.チョークをいっぱいにひいて,セルをちょっと長めに3回程度回してみたら,火が入りました.例のごとくアイドルスクリューを締め込み側にしていたので4000回転ぐらいになってしまったので一旦エンジンを切り,アイドルスクリューを戻して再びセルを回します.するとエンジンがあったまったところで大体1200-1300回転ぐらいで素直にアイドリングしてくれました.マフラーも穴あきを心配していたのですが,排気漏れはないようですし,排気音もすごく静かです.う〜ん,このエンジンは当たりかも?

ということで火入れには成功したもののまだまだ課題があるようで,次回はキャブの分解決定です.なんとも気が重いですが,火入れできてエンジンが心地よく回ってくれたので大きな前進といえます.前回に比べてすごくやる気になっている私なのでした.

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