引取りと現車確認(その1)

出品者の方との連絡も取れ,相手先での車体バラシも可能とのお話であったので,とある土曜日,朝から引取りに行くことにしました.プリウスの後ろのシートを倒し,エアキャップを引いた上に2分割したコンパネを敷き,工具やその他装備を積み込み出発です.高速代を節約し5割がたした道を使いまして,途中雨がぱらついたりしていましたが,到着するころには雨も止んでなんとか屋外でも作業はできそうな雰囲気です.出品者の方のアパート前の駐車場で落ち合い,ごあいさつも程々に作業場所にいつものホットカーペットカバーを広げたところで車体を持ってきて,そのまますぐに現車確認します.といってもべつに程度が悪いから返品するとかそんな可能性は全くなく,ハーネスの取り回しや部品の状態や欠品の再確認のための資料写真の撮影という意味で,ひたすら写真を撮っていきます.

いきなり車体全体の写真なんかではなく,こんなところの写真を載せてしまうあたりが私の企画のマニアックさを物語っているような気がします.まず,エンジンの後ろあたりでハーネスがどのように通されているのかって結構大事だったりします.なのでいきなりですがこうなるわけです.ザンザスの特徴的なのはここクーラントタンクがあったりすることです.通常はもっと上のほうにあったりするんですが,どうせ吹き零れるなら下に付けてしまえ的なコンセプトでしょうか?車体を組むごく初期にクーラントタンクを設置してしまわないと痛い目を見るかもしれませんね.電装品は部品取りにされたんでしょうか?外されているものが多い印象です.燃料ポンプとかないので苦労しそうですね.

ヘッドカバー周りは結構部品があるように見えます.貸コンテナで保管されていたようなので,その点電装系への雨水の攻撃はないようです.コイルとプラグコードが外れていないのでエンジンのヘッドへの水の浸入もなさそうです.コイルの取り付けの向きやプラグコードの取り回しとかはこういった写真を残しておかないとあとでちんぷんかんぷんになってしまったりします.あと,タンクの保持ブラケットはありますが,ラバーブッシュがありません.ここらへんは他車流用かな?

バッテリはありますが,完全に死んでます.イグナイタとヒューズボックスはないので,これも購入しなければいけませんね.ハーネスがここの位置で左右を渡っているのは結構珍しいかと思います.

写真だとわかりにくいですが,どうも左右のフォークが平行でないように見えます.フレームは書無しなので一向に構いませんが,右のエンジンの固定ブラケットが破損していて,ラジエターカバーが取り付けられなくなっています.あとラジエターは変形してしまってだめです.エンジンに錆び錆びのエキパイは付いていますが,途中でぶった切られています.いろいろ高額部品が必要そうなので気分がめいります.ちなみにラジエターカバーも左しかなく右は欠品です.

レギュレーターは残っています.左ステッププレートは無く,右ステッププレートはブレーキマスターなどがついているはずの後ろ半分が欠落しています.転ぶとこの部分は簡単に破損してしまうようで,出品も少なく,もし出てきても高額になってしまうようです.

鍵はないのですが,シートロックとメットホルダのキーシリンダは付いています.ここらへんはキーの組み替えで対処でしょうか?この車体の救いは後ろのタイヤがバリ溝で元気なところです.ちなみに前はバリ溝ですがひび割れまくりなので交換が必要です.リアはブレーキマスターがないのでそのまんまブレーキキャリパーも欠品です.あとはバラシしてみながらチェックしていきましょうかね.

ということで次回に続きます.

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