キーセットを作る

車体周りでの作業ミスがわかっていながら,なかなかそちらに手を出す気持ちに切り替えられません.なのでキーを先にやることにしました.ちなみにキーの状態は,

・メインキー:キーシリンダーがない
・タンクキー:タンクごと無し
・メットホルダー:あるけどキーなし
・シートロック:あるけどキーなし

といった状況です.メインキー,タンクキャップのキーは何かほかの車種も含めて調達するとして,メットホルダーはキーがないとフレームから外せません.ちなみにシートロックはシートがないので外すことはできてたりします.なので当面の問題はメットホルダーということになります.

で,いきなりラッキーなことがわかりました.なんとメットホルダーが手持ちのキーを差してみたところで開いてくれたのです.いつもキーなしのフレームから外すことのできないキーシリンダーには手持ちのキー20本程度を片っ端から突っ込んでみるのですが,なかなか開くことはありません.ちなみにメインキーは特に組み合わせのパターンが多いので今まで開いたことはありませんが,シートロックのような部分については組み合わせパターンが少ないのか,何度か開けられたことがあるのです.

で,今回は手持ちの中でも実際走行可能で使用している車体のキーがどんぴしゃで機能してくれました.わざわざキーの束を持ってこなくてもいきなり開いたのでびっくりしましたが,こんなこともあるんですね.なので元のフレームから移植したところでいったん記念写真を撮っておきます.ちなみになぜか同じく元のフレームから移植したシートロックは開きませんでした.恐らく元の車体もいろいろ部品流用されているんでしょうかね.なので,在庫にあったキー付きのZZ-Rあたりのシートロックを代わりに付けておきました.

シートロックが付いたので,シートが載せられるようになりました.これでようやく後ろ周りの雨水対策が達成できました.

次にメインキーです.こちらは手持ちのニンジャやZZ-R1100とかのメインキーシリンダーをあてがってみましたが,どうもカワサキの当時のラインナップの中でも希少なキーシリンダーが使われているようで,フレーム側のハンドルロックの飛び込む穴も丸い形だったりします.ニンジャとかは角棒がフレーム側のストッパー面にあたるか,四角い窓に飛び込む形になっているんですけどね.

なので,ヤフオクでこの丸い棒が出るタイプのものを年代的に近いものから探してみました.すると,ZZ-R400のN型がこれと同じ形のものを採用しているようでしたので,ちょうどトップブリッジと一体になっているものがキーとともに安価で出品されていたので,それを落札しました.

到着次第,トップブリッジとキーシリンダーを分離します.私の場合はいつもここはねじの頭についているリベットのような部品の突起の中央にセンターポンチを打って,1.5mmとかの小径のドリルから徐々に電動ドリルで穴をあけていって,6mmまで拡大してねじの頭を飛ばしてしまいます.ちなみにZZ-R400のN型やザンザスの場合,このねじを緩めただけではハンドルロックした状態でトップブリッジを外せないようになっていまして,通常のねじを使っても防犯上はそんなに影響はないような気がします.

車体に取り付けてみたところハンドルロックを含めしっかりと機能しましたので,おそらくZZ-RのN型とザンザスは同じキーシリンダーを使っているということになりますね.

ということでキーはこのキーシリンダーについてきたキーに合わせておくことにしましょう.手持ちのタンクキャップ,元のフレームに付いていたシートロックとメットホルダーのキーシリンダーを分解し,キーの配列を合わせて再度開閉の確認です.ちなみに写真ではキーホルダーについているのが実走可能な車体用のキーで,幸運にもメットホルダーを開けることができたキーです.これがなかったら元のフレーム側をぶった切ったり大工事が必要だったかも知れません.

そんなこんなでキーセットが出来上がりました.さて次回は重い腰を上げて車体周りを完成させましょうかね.

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