テールカウル(その2)

前回何もないところに面を作り出すというところまでやりましたので,今回はその後の工程です.前回は真ん中の天面のみを作っているかのように紹介してしまいましたが,実際はテールランプの上の面というのも造形しています.で,その端面がテールランプの形にしっかり沿ってくれないと見栄えが悪いので,その稜線も実際車体に合わせて削っていったりしています.まあ,ここらへんは美的感覚がものを言いますが,そういった点では私の美的感覚は少し劣っているので,自己満足できるレベルまで追い込んで終了ということにします.

次の塗装は今まで何回もやっていますので作業内容は割愛しますが,気分が急いてしまったのか雨の中ベランダでの作業を強行してしまいました.そんななので今回のカウルは下地処理が甘かったからなのか,単に気候的に湿気が多いタイミングで作業したのがよくなかったのか,幾分みかん肌な感じで仕上がってしまいました.少し反省です.ここでも裏が片側だけ赤いっていうのでハリボテ感を醸し出していますね.

塗装が済んだら1週間以上養生してあとは車体に取り付けるだけですが,一つやっておきたいことがありました.というのもザンザス用に購入したわけではなく,手持ちにカワサキの他車向けの荷掛けフックがあったので,今回はそれを使おうとしたのですが,どうも車体に取り付けてみてもしっくりこないのです.で,カウルを外した状態でねじの穴とその脇にある位置決めダボのピッチを測ってみたら,約3mmフックのほうが短かったのです.こんなところで設計変えるなよ〜といいたいところですが,そんなことに文句を言っていても仕方ないですし,ザンザス用の荷掛けフックが簡単に入手できそうになかったので,この手持ちの荷掛けフックのダボピンを少し削ってフレーム側の穴にすっきり入るように削って対応することにしました.ちょっと写真がピンボケしてしまったので,見難いですが,ダボピンのねじ穴に近い方を削ってほぼ半分ぐらいになっていると思います.

荷掛けフックも取り付け可能になったので,ここで車体に装着です.リアビューではパッと見何もなかったところに作り出した面とはわからないレベルだと自負しています.

テールランプを下側から見ると少し純正よりはテールランプとカウルの隙間が大きいような気もしますね.ここらへん所詮私の美的感覚のなせる業ということでしょうか.それにしてもザンザスってこのリアビューのデザインに結構こだわりがあるように感じてしまいます.すごく格好いいですね.まあ2本出しマフラーと合わせて個性丸出しな感じなんですが,リリースから20年以上経っても現役車とそんなに変わらないような当時の先進性があったということでしょうか.苦労してテールカウルを仕上げたので,そういった点でも必要以上に感慨にふけってしまう私なのでした.

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