ZRXのビキニカウル補修,流用の画策

さて訳あって下周りの手が付けられない(付けたくない)ので,またまた外装をやります.といっても今回はなんで?という感じの外装部品です.それはビキニカウル.日本国内で販売されたz400GPはビキニカウルはオプション販売されていて,1980年当時まだカウルそのものがメーカーが運輸省に対して認可申請していたか,運輸省が許可を出しあぐねていたかの時期になりますので,82年リリースのz400GPも標準仕様でビキニカウルを付けて発売できなかった事情があるんでしょうけど,世界各国で販売されたz550GPは標準でビキニカウルがついていました.大学のお友達のTくんもかなり無理してz550GPのカウルを入手してライムグリーンに自家塗装して取り付けていましたので,私にとってもこのビキニカウルは思い出深い一品なのです.

で,当時でさえも希少でそれも破損しやすいパーツとなると当然のことながら入手の際にも大枚を必要とするのが世の常.このビキニカウルもめったに出品が無く,通常出ているものといえば数万円するわけです.そこまでこだわるかな〜とか思案したのですが,どう考えても私にはこの高額カウルを購入して取り付けることは無理.そこで考えたのが他車流用でして,まあまんまイメージを踏襲しているZRXなんかはこの車体に取り付けて違和感が出ないかもと考えたわけです.

ちょうどその自分にFRP製でバキバキに割れているものの,取付のブラケットは無事という出品があったのでこれを購入.見てみるとライトの上,左右ともにFRPの生地が割れて繊維が飛び出して状況.特に左は酷くって,その部分が全周にわたって割れて乗り上げてしまっているので,結構この乗り上げを何とかするのは大変そうです.

ひとまず飛び出している部分,乗り上げている部分はFRPのひげみたいになっている部分を切ったり,無理矢理面一になるよう押し込んだりして,パテ埋めとかする前にまず出っ張っている部分を粗目のやすりで除去してようやく写真のような状況にまで持ってきました.でもまだこの状態だけだと破損した部位が接着されていませんので,エポキシ接着剤+裏側にはグラスマットで固めます.ここで1昼夜乾燥.

このままではまだ接着剤と押し込んだ修復面に微妙な段差がありますので,ひとまず出っ張った面をぺーぱー研磨でひたすら落とします.要は先にパテを塗ってしまうとその分パテも無駄になるので先に出っ張りをなくしてパテの無駄と,それを落とす無駄を省いたわけです.この後デカール部分については剥離してしまい,あまりにもへっこんでいるところは表側からエポキシ接着剤を埋めます.ここでは少し乾燥を時間を増やして3昼夜.

完全硬化したらまたペーパーで表面を研磨します.まだ接着剤を埋めただけでもあって,微妙に凹んでいるところがあります.でもまだ薄付けパテではどうしようもない厚みなので,ここで全体を軽くぺーぱーで荒らしたらポリパテを盛っていきます.特にライトの上下光軸調整のネジの調整穴の近辺は複雑な形状に割れてしまっているので,中に形状を合わせた消しゴムを詰め物にしてパテで造形しながら盛っていきます.ここでまた3昼夜.まあこういった作業は日中は仕事に行っていて,晩飯後の夜でも可能なんですが,特にこのポリパテはにおいがきついので,リビングでやりだすと家族の視線が半端なく痛いです.まあリビング以外でやればいいんですが,季節は冬でリビング以外はとても寒いので家族の迷惑を顧みずついついやってしまいます.一瞬だからいいだろうと言いつつも作業終了後長らく独特のにおいが鼻を突きます.やっぱり次回はリビングはやめたほうがいいかな?

さて,ポリパテを盛ったところからは,ペーパーで整面して塗装を載せて,デカールをカッティングシートで自作してとまあ通常の作業と何ら変わらないのでそのまんまです.一応デカールを貼る前に塗装がきれいにできたので記念写真だけ.おまけとして完成形ということでシールドとライトステー,ライト,ウィンカーなんかを付けてみて悦に入ります.

でもよくよく考えたらこのステーはそのまんまではz550GPには取り付きませんね.また取り付け方とかを考えないといけないのですが,それはまたの機会ということで.

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