フロントブレーキキャリパー(その2)

さて,キャリパーの取り付けまでなんとかこぎつけたかのように見せかけて,ここからがまだまだ道のりが長かったりします.まあ旧車という点を考えればごくごく当然な流れですね.

というのも前回レポートしたようにキャリパーとフォークの取付穴の隙間が約10mm空いているというのを何とかしなければいけません.まあここはスペーサーを使えばよいのですが,あまり肉の薄いスペーサーだとブレーキの性能に影響してしまいます.ここは高硬度鋼の外径20mmの肉厚パイプ材から内径を合わせて製作して対応します.外径を合わせたので,フォーク側の取り付け座をフルに生かしており,取り付けた感じは写真のようになりました.これで強度は十分かな?

あとはホースを適当な手持ちのモノで流用して,接続します.ちょうどマスター〜分岐パイプと分岐パイプと左右キャリパーのホースがありまして,まあこれが長さ的にもちょうど.こういったのができると本当に気持ちがいいんですよね〜.だから在庫が増えちゃったりするんですが.反省もしないで悦に入るのはこの辺にしておき,いざブレーキオイルをマスターに注いで...と,思ったのですが,ここでちょっと見たことがないような光景を目の当たりにしました.まあキャリパーの形も純正っぽくて,ちょうど取付け穴のど真ん中にすっぽり収まる形でポッドがあるので,まさに元々このような設計であったかのような錯覚さえ覚えます.

あとはホースを適当な手持ちのモノで流用して,接続します.ちょうどマスター〜分岐パイプと分岐パイプと左右キャリパーのホースがありまして,まあこれが長さ的にもちょうど.こういったのができると本当に気持ちがいいんですよね〜.だから在庫が増えちゃったりするんですが.反省もしないで悦に入るのはこの辺にしておき,いざブレーキオイルをマスターに注いで...と,思ったのですが,ここでちょっと見たことがないような光景を目の当たりにしました.

マスターのリザーバカップの蓋はネジの頭を飛ばしてなんとか外れたので,これはいつものことなのですが,その蓋を外してみてびっくり,中のダイヤフラムが溶けて,カップの底にくっ付いてしまっています.ネバダの熱波に長期間さらされたのではと今まで勝手に勘ぐっていましたが,これでそれが確信に変わりました.幸いにもジャンクなマスターが1ケあって,その中のダイヤフラムがそのまま使えたので事なきを得ました.中の掃除をして,フルードを注ぎ,エア抜きです.やはりマスター自体の摺動も悪くなっていたようで,初めフルードの走りが思わしくなく,少し時間を要しましたが,左右合わせて15分ぐらいでなんとかエアが抜けたようです.ニギニギする感覚としては多少まだスポンジ―な感触もありますが,これはブレーキディスクとパッドのあたりがまだ出ていないのもあるかと思いますが,まだまだエンジンに火を入れて自走するまでには時間がありますので,ひとまず車体のとり回しに不便のない程度の停止性能は出ています.

とまあ,いろいろ工夫した割に純正チックな仕上がりとなって,自分としてはとっても達成感を感じる作業と相成りましたとさ.あ〜気持ちい〜.

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