現車確認(その1)

納車後の儀式と言えば現車確認でしょうということで,いろいろ見えている範囲で,逝ってしまっているかあるいは手間のかかりそうなところを列挙していきましょう.


まあやれ具合ということではタンクの塗装が派手にひび割れしていて,今まで錆以外でここまでひどいタンクは無かったのですがそれは前回の写真でわかる範囲なので割愛します.でシートがないといった点が大きく影響しているかもしれませんが,他にもひび割れているところが多くありまして,恐らく現地タイトルを見る限り,ネバダとかの砂漠に近い乾燥高温地域で長期放置された結果と見て取れるわけです.中でもバッテリの陽極端子のゴムカバーですが,このひび割れ具合がすごい.とても元々ゴムであったとは思えない有り様で,まるで岩石のようです.完全に硬化していまして本当にここまで変質するんだと感心しきり.


そこからタンク方向に目を移すと,かなり絶望的な光景が目に映ります.電装プレートに縦ざしされているコネクタや,フューエルセンサーようの2ピンコネクタが完膚なくボロボロになっています.水が入って腐食したというよりもう単純にUVの攻撃のみでここまでなった感じです.一方ハーネスは多少固くはなっていますがまだ使える感じ.ここらへん電線の被覆って対候性よく考えられているのねとまたまた関心.


お次はメーターです.まあ先ほどのバッテリ端子カバーがあの有り様なので,樹脂は相当劣化しているかなと思ったのですが,プラスチック部分はそれほどでもないようです.当然トリップのリセットスイッチのゴムなどはぶっ飛んでしまっていますし,スピードメーターの針がぶっちぎりの位置にいるのも気にかかります.GPシリーズのメーターはヤフオクでもとても高価で取引されており,ここらへん悩ましいところです.


ハンドル周りということでは,なぜかグリップがなくなっています.これは米国にいるときか,こちらに引き取られてからか部品取りされたようです.ハンドルスイッチは一通りスイッチのクリック感は確保されており,使えそうな雰囲気です.日本は高温多湿なので大概結露やなんかでスイッチが逝かれるのですが,この点今までとは経緯が違うのを実感できるところです.キーについてはメインキーシリンダーが何かに流用されたようです.ミラー,ヘッドライト,ウィンカーなど灯火類もなし.ここらへんお金がかかりそうで怖いですね.

ということでまだまだレポートすべきところがありますので次回に続きます.

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