ホイール,スイングアーム塗装(その1)

さてメインスタンドがついたらいち早くやりたかった部分に着手しましょう.ホイールとスイングアームの塗装です.外装はライムで行きたいということで先走ってしまいましたが,あいにくライムグリーン外装は赤いホイールとのマッチングがあまりよろしくありません.

したがって色を塗り替えたかったわけですが,z550GPは純正状態でご丁寧にスイングアームまで赤くなっており,そのスイングアームまで含めた塗装作業の間,相当な期間ジャッキアップして車体を保持しておくのがとっても気が引けたのです.所詮ホイールだけだったら適当なホイールを代わりに付けておけば引き回しのときに少しガタがある程度でなんとかしのげるのですが,スイングアームがない状態は何かしら車体を揚げておく必要があるので,これは致し方ないことだったわけです.ともあれこれで満を持してホイールの塗装ができるってもんです.

そうと決まったら早速作業です.まずフロントの方はホイールを外して代わりに手持ちのGPz400Fのホイールを取り付けておきます.このホイール,アクスルやスラスト方向の取り合い,メーターギアの関係などは全くz550GPと同じなのですが,ブレーキディスクが10mmばかり小さいのが問題で,キャリパーステーを作ったりして工夫しなければいけません.実際作りはしませんでしたが,他車流用でうまい具合に収まっているキャリパー周りをいじる必要があるので,フロント18インチ化は確かに魅力なのですがこのGPz400Fホイールを流用するのはあきらめてとにかく純正19インチホイールを塗装して使うことにします.

フロントホイールを換装して場所が決まったらおもむろにリア周りをばらしていきます.この初期型のユニトラックは,リアサスの上側の留めもリンクがついており,エアクリボックスを外したりしないといけないばかりか,結構この部分の隙間が無く工具を入れてネジを緩めるのに苦労しましたが,なんとかリアサスの上部は外れました.ただ,このスイングアームをフレームに留めているピボット部のねじですが,これが恐らくアメリカ人の渾身の力で締められていまして,緩めるのに苦労しました.結局車に積んでいるタイヤ交換用のクロスレンチにパイプを咬ませて体重をフルに掛けながらそれでもネジ頭をバカにしないように配慮しつつようやく左右ともにネジが抜けてくれました.意外にここまで時間がかかってしまい,リア周りの作業開始から実に1時間でようやくスイングアームが外れてくれました.

スイングアームにはリアサスの下部リンクが別部品で左右1ケずつ取り付いています.別にこの部品同士の同軸なんかも取るつもりもないようで位置決めダボなんかもありません.古き良き設計と言えますね. また流石これほどの旧車のリア周りだけあって,比較的きれいに見えたもののチェーンオイルが堆積するピボットの根本周りなどはやすり,ワイヤーブラシ,ペーパーなど駆使して汚れを除去するのに時間を要しまして,この後脱脂・表面の荒らし・マスキングも含め清掃にまたまた約1時間を要しました.

結局ここで日も暮れてきたのですが,出来るだけスイングアームがついていない期間を短くしたいことから,その日のうちに塗装してしまうことにしました.まずミッチャクロンマルチでサフェーサーの代わりにして,その後GPz400のときに使用したゴールドで塗装.最後にクリアを吹いて複雑な形状ながら垂れもなく仕上がりました.まあ見えないところは多少赤っぽいところが残っておりますが,まあこれはこれでいいかな?この後約1週間お庭にそのまま放置して塗装を固めてしまいましょう.

さて,ここらへんで本日の作業は終了.あとはホイールになりますので車体とは関係なくウィークデーに夜間やったりできるので週の真ん中あたりでやってみましょうかね.というわけで長期戦に入ったので次回に続きます.

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