ヘッドライト

この車体のカウル,ヘッドライトは以前ご紹介したとおり,ZRXのカウル,ヘッドライトを流用する方向で進めていました.カウルもFRP製ながら補修してある程度綺麗にライムグリーンに塗って,あとは付けるだけ〜だったのですが,いざ付けてみようということになって結構ステーの増設とかが面倒なことがわかってきました.特に今回逆輸入車の新規登録になりますので,カウルみたいな些細なところで指摘を受けて改造申請しないといけなくなったりしたら大変です.それもあってやっぱりヘッドライトは純正でいくことにしました.ただ,純正のカウルはとっても高いので今回はカウルなしで行こうと思います.元々カウルなしのものにカウルを付けると改造申請もいるかもしれませんが,逆パターンであり,それも国内仕様に該当するz400GPがカウルレス仕様であったわけですから,こちらのほうが確実だと考えたわけです.

そもそもなぜZRXのカウルに走ったかというと,z400GP用でさえもライトASSYが結構高額であったのが原因です.恐らく角型のライトで後ろにカバーがついている仕様というのがこの時期の車種でしか存在せず,流用しようにもその球数が少ないというのがあるのでしょう.GPz1100空冷,GPz400もカウルがありながらなぜか後ろにカバーがついていたりするんですが.1100のほうはもう絶滅危惧種,GPz400,GPz400Fについては形状は似ているものの微妙に小さいので,顔つきが変わってしまうのではということで却下.結局こだわってz550GPの輸入車から外したと思われるライトをなぜか比較的安かったので,それを落札.

ライトステーは奇跡的に元の車体についているので即日取付と行きたいところでしたが,到着した物を見ていきなり問題発見.ケースに割れありという触込みであったので,それで安いのかと思い入札したのですが,ケースをばらしてみてびっくり.どうも光軸調整用のブラケットをもぎ取ってしまったのか,その部分が欠落していて,その代りに何か他の車体のカウルなどから移植したと思われる樹脂板がその部分に溶接されています.説明文にはそんな事書いてなかったし,写真からも想像できない内容ではありましたが,今更クレームを付けてもしょうがないので,ここは泣き寝入りしつつ自分で何とかするしかありません.実は前回の写真にこのライトが写りこんでいますが,ひとまずライトは仮に車体に付けておきつつその対策を講じていた最中に足周りの作業をしたというのがその原因.こんな感じで色々な作業が入り組んでさらに室内の部品を増やしていってしまうというまったくもって宜しくない見本のような作業進行ですこと….

とにかくこの部分に取り付くはずの光軸調整用のブラケットもないわけなので,このパーツを他社の適当なステーを曲げたり延ばしたりして作成して,ライトステー側から伸びている調整用の長穴に現物合わせしてライトカバー側に穴をあけることにしました.元々の位置についていたあの紫色のプレートは,若干ライトとの合わせ目が少し逃げているのが気になりますが水が入るにしても下側なのでまあそんなに問題はないかも.ということで機能していてくれれば問題ないのでそのまんまにしておきます.

ブラケットについては曲げては合わせてを繰り返し,なんとかスムーズに調整できるような形に成形できました.ハンマーや手作り治具(単なるVブロック)を使って曲げたり戻したりだったので結構ボコボコですが錆止めのつもりで艶消し黒塗装をしたらまあ純正品とはいかないまでもそれなりに見えるぱーつとなりましたので,これで一安心.ここで写真を撮ろうかなと思ったのですが,これだと前回と変わらないので,もう少し作業してからにしましょうか.ということで次回もここら辺の作業になります.

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